日本酒テイスティング講座:熟成のブラインドテイスティング

      2017/08/15

上級クラス、第8回目になりました!前回の講座の様子はこちらです。

隠された本日のテーマは?ラベルを見ないでブラインドテイスティング!

今回はしょっぱなからブラインドテイスティングに入りました。

 

しかも、本日の試飲酒の傾向やテーマ(オフフレーバーあるなし、とか)を教えて頂けず
とりあえずやってみてください・・・と、30分程度、放置(笑)。

 

そうやって、受講生5名で必死にグラスと格闘(笑)。
時間がきたら、どのように評価したかを一人づつコメントしていきました。

 

だいたいまとめると(答えも入っちゃってますが)以下のような感じでした。

一杯目:
リンゴ・バナナ両方のフルーツ香。マジック香も少々。
アセトアルデヒドも少々と、舌触りの柔らかさから、1回火入れと思われる。
後口は苦味を伴い、それが深みとして余韻を作り出している。酵母は、イソ系を残しながらカプも生成する酵母→9号と予測。
アルコール度数は16度。
二杯目:
アセトアルデヒドはあまり感じないため、火入れと予測。
鼻をツンと刺激するセメダイン香も印象的。
味わいは、甘さ控えめ、中盤から旨味が伸びる。辛口の日本酒と分類。
イソ系酵母の特徴がよく出ている。
三杯目:
甘酒やシロップのニュアンスの香り。カプ系の香りがだれている印象。
酸は弱い。
テクスチャは非常に滑らかだが、香りは全体的に弱い。
色はほぼ無色で気泡が入っているため、フレッシュさを感じるが、実際は1年の低温熟成。
四杯目:
木香・樹脂系の香りが主体。生のアセトアルデヒドにソトロンから派生した香りと想定。
マジック系の香りもほんのり。吟醸香はないがイソ系と想定。
口当たりは滑らかだけど、酸がすぐに目立ってくる。
アフターには貝の渋みも感じる。これも熟成酒である。

本日のテーマは「低温熟成」の特徴!

一杯目は「東洋美人」一歩 山田錦、精米歩合50%。

二杯目は長野県「黒松仙醸」純米吟醸。
原料米は金紋錦、精米歩合55%、酵母は7号。

三杯目は岡山県「嘉美心」純米。
原料米は山田錦、精米歩合は35%。日本酒度+2、酸度1.4、アミノ酸度0.9。

四杯目は「山形正宗」2013、原料米は雄町、精米歩合は50%。
日本酒度+2、酸度1.6。

 

アルコール度数がすべて16度と共通だったのが驚きでした。

 

それと、三杯目の精米歩合、これも皆であてっこしましたが、当たる人は誰もおらず。
まさか、35%も削れているとは誰も想像つかないような・・・味わいでした(苦笑)。

本日の学びは?

低温熟成をブラインドであてるのがこんなに難しいとは思いませんでした。

・ほぼ香りなし
・口当たりは滑らか
・見た目はあてにならない(むしろフレッシュ)

この特徴があると、熟成の可能性を考慮する必要があります、と。。。

 

また一つ、大きな経験になりました☆。

香味特性セットをゲット!

本日はかつてから予約していた、スクール特製の香味セットをゲットして帰宅しました。

これは日本酒の発酵系路から主に香味成分として出てくる物質のサンプルです。

 

これで、体験的になんとなく感じていた(笑)香味が、しっかりと学べます!!。
来月以降の講座に向けて、頑張りますっ!!

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