日本酒テイスティング講座:どこからがオフフレーバーか?
2017/08/20
上級クラス、第7回目、いよいよ折り返しです!
前回の講座の様子はこちらです。
折り返しに来て、また一つレベルアップのテイスティングを学びました!
本日のテーマは「どこからがオフフレーバーか?」
オフフレーバーの要素として、
・ソトロン(熟成香)
・・・等があることを知りましたが、これらは製造過程できちんと作れば出ないものではありますが
必ずしもこの香りがあるからと言って不快なものか、と言うのは非常に議論が割れるものです。
特に「熟成香」は
「老香」「ひね香」とは紙一重であり、
具体的に、「じゃ、どういう状態ならばオフフレーバーなの?」というのは
必ずしもソトロンの量ではなく
簡単に言うと同じアミノ酸生成物質
「イソバレルアルデヒド(ムレ香)」とのバランスによるものであるそうです。
その他、同じアミノ酸生成物質
「スルフィド(イオウ香)」「イソ吉草酸」「酢酸」「酪酸」
・・・もありますが、とりあえずは「イソバレルアルデヒド」に関してを意識することにします。
本日のテイスティングラインナップはこちら
今回はまず、どれにどんなオフフレーバーが出ているかをまず個人で書いてみる形式で行われました。
そうそう、こういうテイスティングがしたかったんですよ( ̄▽ ̄)
銘柄はあえて書きませんので、写真から想像してください(笑)。
まずは、吟醸フルーツ香の香味物質である「カプロン酸エチル」があまりにも過剰に出ていて
ムンとしつこい香が立っているタイプ。
これは特にオフフレーバーではありません。
私はオフフレーバーと取っちゃったんだけど(苦笑)。
香りだけではなかなかわからないので、そういう時は味も取ると、
雑味があるかどうかは判断できるので、慣れるまではそうやって鍛錬した方がいいみたいです。
次にほんのりとした4VGがあったもの。
これは私は取れていたんですが、たくあん香(ポリスルフィド)の方が強いと思って
そっちを強く言っちゃいました。
次はバリバリ分かりやすい4VG。
4VGが入りすぎると甘く感じやすいのですが、
日本酒度としては試酒的には+4だったようで
スペック的には必ずしも甘口となっていないのが注意だそうです。
最後に、ソトロンが入っているものに関して。
試酒は「ソトロン」の他、「スルフィド(イオウ)」が感じられる上、
日本酒度の高さと酸度の高さの相乗効果から来る、カビ香に似た香りも出ています。
カビ香はこれはこれで別の物質が出ている場合はオフフレーバーになるのですが
今回はそれによる香りと言うわけではないので、除外。
スルフィドが出ていても、ソトロンの香りが先にたっていて、
不快と言うものでもないから、これくらいならばまだセーフだとか。
・・・それって難しすぎないですか!?(苦笑)
これはひたすら鍛錬しかないみたいでした。。。
オフフレーバーとの戦いはまだまだ始まったばかりですが。。。道が険しそうです(苦笑)。
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