初訪問:五反田「月。」さんカウンター割烹で日本酒ペアリングコース堪能

   

日本酒ペアリングコース店の開拓をしました。

この日は、五反田駅からすぐの五反田ヒルズにお店を構える「月。」さんに伺いました。

ネットでお一人様予約可能、無事に席ゲット

こちらのお店も結構直前まで(前日くらい)ネット予約が可能で
長いことチェックしていたお店の一つでした。
意を決して前日に無事予約完了、当日お店に意気揚々と足を運びました。

五反田ヒルズ、足を踏み入れたのは初めてです。
階段を登って右側にひっそり構えるお店がありました。

入ってすぐ、お店のカウンター。
真ん中の席をゲットいたしました。

カウンターが大きな木の一枚板で、狭いながらもなかなかオシャレでした。
私には結構高くて少し大変でした。(これが後に響いてきます)
ちなみに写真はタイミングを見計らって後半に撮りました(笑)。

コース開始!この日のお料理とお酒をご紹介

この日は「創作和食と日本酒のペアリングコース」8000円を頂きました。

 

結果から言うとかなりお得でボリューミーなコースでした!

まずは、アミューズ代わりのドリンク、
季節の野菜と果物の食前酒。

 

この日はイチゴとフルーツトマトの日本酒割り(と言うのかな)でした。
いちごの甘酸っぱさとトマトらしい酸のバランスがいいですね。
いきなりデザートをいただいたような甘酸っぱい味でした。
(笑)

前菜盛り合わせとペアリング

前菜は3種の盛り合わせですが、それぞれのお料理について
別々(3種)の日本酒を出していただきました。

 

左から、ご紹介。

お料理は「菜の花のお浸し」
シャキシャキな歯応えがありながら、出汁をしっかり含んでいて、
爽やかなお浸しに仕上がってました。

 

日本酒は、青森県「豊盃」

スペックは
23年1月製造、精米歩合:麹米55%・掛米60%、アルコール分16度
でした。

比較的3種の中では苦味が特徴的だったと思います。
菜の花のほろ苦さとよく合っていました。

真ん中お料理、「蕪の胡麻和え」
見た目通りかなり胡麻胡麻感強い一品でした。

 

日本酒は、愛媛県「成龍」然 特別純米 生原酒
でした。

スペックは
23年3月製造、酒米:愛媛県西条産松山三井100%、精米歩合60%、アルコール分15.5度
でした。

右、「若ごぼうの茎のきんぴら」
珍しい食材ですが、フキの苦味と香りがないような印象の食材でした。

 

日本酒は、山口県「大嶺」3粒火入れ出羽燦々。

スペックは
23年3月製造、酒米:出羽燦々100%、精米歩合50&、アルコール分15度
でした。

一緒にいただくと、日本酒は口内で、きんぴらの濃い味付けに負けない甘旨さだったので、バランスよく感じました。

サラダとペアリング

「山形県バラ肉の豚しゃぶ温サラダ」

レタスをベースに、茗荷・カイワレ・青ネギ・ミツバと、和ハーブが満載。
温かい出汁がドレッシングとしてかけられていて、その旨味がお野菜と対比することでとても生きているお料理でした。
しゃぶしゃぶ豚の脂は程よく落ちて、全然気にならないレベルでした。
出汁の旨味に厚みとして乗っていたからかな?、と思いました。

出していただいたのは、三重県「田光」豊醇
こちらの熱燗をサラダのお出汁と同じお出汁(味付けしていないもの)
で割ったものをいただきました。

スペックは
22年12月製造、酒米:出羽燦々100%、精米歩合55%、アルコール分15度
でした。

 

お酒からも結構しっかりとしたカツオと昆布の出汁の香りが立ってました。
香りと後口の旨渋みは完全に出汁でしたが、
ほのかな酸としっとり口に残る旨甘さが日本酒の片鱗を持ってたかな?
と思いました。

 

これが私の中の、今日一番のヒットでして( ̄▽ ̄)♪
とにかく、どっちを口に含んでもお出汁が美味しい!
ちまちまとしつこく時間をかけていただいておりました(笑)。

鮮魚とペアリング

鮮魚の刺身5種。
この日は、左から
鰹炙り・きんめ・ミナミマグロ赤身・ほうぼう・ハチビキ(関東では赤サバと呼ばれるらしい)
と言うラインナップでいただきました。

醤油ではなく、遅摘みのオリーブオイルと塩で頂きました。

皮目があるものは湯引きにして提供いただいているようでした。
ハチビキはさらに皮目に炙りも効かせていて、
オリーブオイルの香りに負けない、と言うよりは、バランスよく美味しくいただけました。

マグロの赤身は、塩とワサビとオリーブオイルが血の香りと調和していましたが、
日本酒と一緒に頂くと、お酒の酸と生魚のさっぱりさがとてもバランスが良くて、
お酒の甘酒的な旨甘さと、マグロの旨味を両方口内で楽しむことが出来ました。

と言うわけで日本酒は、山口県「天美」純米吟醸 うすにごり 生原酒
をいただいてました。

スペックは
23年3月製造、精米歩合60%、アルコール分15度
でした。

 

ここまででも結構しっかりお酒の量をいただいたので、
ここまでで既にそこそこ結構酔っ払ってました(笑)。

焼き物とペアリング

米沢豚肩ロース西京焼き、をいただきました。

すごく辛子の辛味が鮮烈で、目が覚めました(笑)。

日本酒は、
花巴春日の燗にコーヒー(エチオピア)を煎して出したものでした。

これは完全な好みでしょうね。。。

コーヒーの焦げ感のあるフレーバーと、
お酒が持つスルフィド(燻製的)と思われる香りのブレンドは、
個人的にはあまり好みではなかったです。

 

ただ、この香りのおかげで、お料理と一緒に頂くと、
お料理の甘味を濃く感じられたので、味わいのバランスはとても良いペアリングでした。

揚げ物とペアリング

鰤のフライと大根の揚げ

実はこの回、ペアリングのお酒が間に合わず、別々にいただきました。
揚げ物は一番美味しい揚げたてでいただきたかったですしね。
少しくらいは被って味わえるかな、とは思っていたのですが。。。

ちなみに、片側の大根は、おでんの大根を唐揚げにしてる感じでした。
胡椒がしっかり衣に塗されていて、とてもスパイシーなお料理でした。

ちなみにこのいただいた日本酒は
秋田県「稲とコウジ」クラフト酒
でした。

煮物とペアリング

この日の逸品は、キンメの煮付けでした。
出汁もしっかり濃いもので、甘じょっぱさを柔らかな魚に滲みさせてました。

日本酒は、愛知県「極秘任務」無濾過生原酒
を熱燗でいただきました。

ご飯とデザートとペアリング

季節の土鍋ご飯、きちんとお一人様用で土鍋で作っていただけました🙌
この日はじゃこわかめのご飯をいただきました。

こちらには、北海道「十勝」純米。
スペックは
23年2月製造、精米歩合70%、アルコール分15度
でした。

デザートは、
ジェラート・・・ではなく、なんと杏仁豆腐でした。
見た目に萌えました(笑)。

お酒はこちらを混ぜたものをいただきました。
すいません、全然メモってないです。。。

コース終了!全体的な感想は?

こんな感じで、お料理側も、日本酒側も、
どちらにも工夫を加えて、相性を良くしてくれるように頂く
創作や工夫がとても楽しいコースになっていました。

 

「新しい味の発見」もあるのかもしれませんが、
それ以上に「こういう寄り添い方もあるんだ」と言う発見が楽しいので
エンターテイメントとしてもとてもいいんじゃないかと思います。

 

 

で、こちらのコース、最終的に終了したのは開始から3時間半を超えてまして。
22時を超えたあたりから本当にそれこそ記憶がおぼろげであり
メモもちゃんと取れてなくて
最後は半分眠っているような状態でお店を出ました。

 

で、土鍋ご飯、全部いただけずに
残したものをおにぎりにしていただいたのですが
(どちらかというと、お腹いっぱいというよりは、早く帰りたいので包んでもらったに近い)
お店を出るときにすっかり忘れてしまい、持ち帰ることが出来ませんでした。
本当に勿体なかった、全部食べておくんだった。。。(苦笑)
というか、これ以上の失礼なことをしていないのか、確かめるのが怖いです。。。

 

私は一人でも、メモを取りながら頂いているので
結構のんびりめでも大丈夫なのですが
一人でコースをいただく場合は、それなりに時間に余裕を持って来られるのがいいですね。

 

ちなみにカウンターでも、この日は常連さんがいらっしゃったので
料理とお酒の説明以外はほぼお店の方とは会話しませんでした。
疲れたのは会話なしで時間の流れをダイレクトに受けたのもあったかもしれません。

 

季節ごとにお料理もお酒も変わるようなので
また機会があれば、ちゃんと体力温存して伺うつもりです。

ご馳走様でした!。

お店情報

住所:東京都品川区西五反田1-9-3 リバーライトビル 2F
電話番号:03-6417-3955
営業時間:17:00〜23:30(L.O.23:00)
定休日:日曜および祝日
URL:食べログ

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