初訪問!神楽坂「あかべえ欅」さんでオシャレ焼鳥と日本酒ペアリングコース
2020/01/25
(和酒店48)
いつもペアリングコースのお店は、主にGoogle検索で見つけておりましたが
こちらは始めて純粋にInstagramで見つけたお店だったと思います。
焼き鳥の串一本一本に合わせたペアリングを提案しているとのことで
予約後からとてつもなく楽しみにしておりました!
お店の名前は「神楽坂あかべえ欅(けやき)」さんと言います。
お店の公式ホームページはこちらになります。
地下スタイリッシュカウンターにて、本日のペアリングコース開始!
お店は神楽坂駅から早稲田方面に向かった方向に進んで大体5分くらい。
以前伺った、知り合いH君の店「焼鳥茜」を左手に見ながら進んですぐ先にありました。
お店は地下一階ですが、一回エントランスから繋がって入るような造り。
ドアを開けるとベルが鳴るので、階段下まで店員さんが迎えに来てくださいました。
カウンターの一番端っこをゲットです。
焼き場に近くて嬉しい\(^o^)/!。
本日のメニュー表。
コースだけを予約しており、当日日本酒とのペアリング(フルペアリング)希望を着席時に伝えて、
いざコース開始していただきました。
先付とペアリング
最初のお料理は、百合根ムースと菊花あんでした。
合わせたお酒は、石川県「五凛」。
ラベルがハイカラなので驚きました(笑)。
香りは乳酸香と酵母由来系(酢酸イソアミル)が主体でした。
アタックは程よい甘味と酸と苦味がバランスをとってほんのり残っている、ビワのニュアンスでした。
酸はしっかり伸びるが旨味の余韻が残り、後口にコハク酸的な収斂感がほんのり感じられました。
お料理の全景です。
ムースはむちっと甘くて、あんはみたらしあんのようにしっかり重い、むっちりコクの二重奏でした。
アミューズと言えどもかなりしっかりした存在感でした!。
冷菜とペアリング
早速特徴的なお皿が登場!
それに負けじとお酒も特徴的なのがいきなりやってきました。
お酒は日本酒ではなく、「鶴梅すっぱい」と言う梅リキュールでした。
香りは想像通り、かなり強いクエン酸的な立ち香ですが、アルコール度数としては11%で低アルコールな部類でした。
アタックは想像通りしっかりした酸で、甘味もありましたがスパッと切れました。まさに梅酒そのもので、余韻も特にありませんでした。
お料理の全景。
ササミのミキュイ 梅クリームと和風タプナード2種類とありましたが
お店としてのペアリングが梅クリームとのことでしたので、インスタもそれに合わせて書いてみました。
タプナードはオリーブとケッパーとトリュフで、隠し味は醤油とのことでした。
尚、ミキュイとは”半ナマ”という意味だそうです。
このお料理のメインであるササミは、ほわほわした歯ごたえがとても心地よかったです。
タプナードソースの方も、お酒が甘酸っぱさを補佐してくれるのでバランスよいペアリングだったと思います。
焼物3種とペアリング
一本づつ合わせるので、サクサクご紹介します!
2本は1枚のお皿でこのように来ました。
まず、串「ねぎま」に合わせたのは、京都府の澤屋まつもとの守破離から、「No Title」を。
香りは酵母由来系両方(カプロン酸エチル・酢酸イソアミル)併せ持つ上、
生やと乳酸香もバランスよく感じられるものでした。
アタックは豊かな甘味の一方で、加水的にサラリとする酸としっかりした苦味があり、
なしジュースのようなニュアンスでした。
後口は苦味がとても強く伸びました。
お料理名は、マリネした葱のねぎま・ヴィネグレットソース。
とにかく身が厚く、ずしっと重いです!
また、肉の旨みが濃くて、ネギも大きく香ばしかったです。
大胆に見えてしっかりと味を引き出しているところ、仕事が細かくて感動です。
鴨のローストマディラソースは、ソースが甘い一方で意外に酸でスッキリしているものでした。
鴨の身が冷たいことが残念でしたが。。。
でもそれは私がもたもた食べていたせいかも(苦笑)。
そんな鴨のローストには、じゃじゃーん!、ここで来ました、
かねてから私がチェックさせていただいていた、
山形県・・・と言うか、三軒茶屋(笑)の「WAKAZE」ORBIA GAIAです!!
ただ、酒器のためか、香りよく取れなくて、アタックの甘味の強さが目立ちました。
酸も強かったですがしっかり甘味も後口に伸びました。
GAIAの特徴である樽的な含み香は生きていたので、
後口の甘い余韻がとてもこってりと感じられました。
感激です(//∇//)♪
三軒茶屋の直営バルと、WAKAZEを紹介してくださった六本木の久高さん以外で初めて頂きました♪
この調子でどんどんペアリングコースを扱うお店に採用されていって欲しいですね!!
(FONIAシリーズだともっと嬉しかったりしましたが。。。結構あのシリーズは難しいのかな、やっぱり。)
さて、続きましてはこちらのお店ではもはやメインディッシュとも言える白レバー串!。
お酒は、福島県・仁井田本家から、「百年貴醸酒 2018」を。
熟成香と乳酸香のようなミルキーさが相まった濃い香りでした。
アタックは濃い甘味と苦味がまさにメープアシロップ的でした。
酸の伸びが良いですが、苦味も旨味を伴いジワリとした余韻になりました。
何よりも口当りがトロトロでとても心地よいお酒でした。
。
お料理の全景です。
お料理名は「白レバー秘伝のたれポアフルメランジュ」。
身がトロトロで美味いです( ̄▽ ̄)
火の通り具合も最高!
タレ自体、離れてても甘い香りが漂っている感じでしたが、味としてはあまり甘味は気になりませんでした。
レバーの旨味と食感を最大に生かしており、これは本当に美味しかったです!。
今年一番のレバー串かもしれません♪
強肴とペアリング
お料理が見た目も内容も「まさに秋!」なものが来て、テンションが上がります♪
これも強肴に位置づけられていますが、中の鶏肉は串にさしてやってまいりました。
この串、頂く時に全部抜いてから下の方の味噌と和えるよう、説明を頂きました。
もちろんそのようにしていただきました☆。
お酒は富山県「満寿泉」純米吟醸2018。
かなり熟成していることが感じられる、硫黄のような個性的な香りと強い酸の立ち香でした。
アタックは苦味と酸味がしっかりと感じられ、甘味はなくジワリと広がる苦いが後口でしっかり感じられました。
お料理の全景。
内訳は、ハナビラタケ、ホワイトマッシュルーム、本シメジとのことでした。
串のせせりがコリコリとした食感で淡白でしたが
火の通り具合がちょうどよく串としてもとても美味しかったです。
串物2種とペアリング
さて、再び串焼きに戻ります。
お酒は石川県「菊姫」のにごり酒。
香りは酵母由来系(酢酸イソアミル)と乳酸香が主体でさくらんぼのニュアンスでした。
水飴的なニュアンスも若干遅れて感じられました。。
アタックはわずかな甘さも感じつつ旨味主体で苦味もしっかり感じられました。
酸は水で薄めた感があるタイプ。
にごりとなっている成分によりボソポソした口当りがありました。
お料理の全景。
お酒とは、麹同士としてペアリングをさせたそうです。
かなり身が付いている軟骨で、塩麹の味もしっかり感じました。
この味は骨にもしっかり染みているのが見事でした。
これも本当に美味しい串でした。\(^o^)/
最後の串は、私がもはや一番好きであろうつくね!!
合わせたお酒は、滋賀県「七本槍」山廃純米 琥刻(ここく)
熟成からくるメープル香、イオウやたくあん系の香りが主体。イソアミルアルコールも強く消毒液のニュアンスでした。
アタックはしっかり甘苦さが焦げたカラメルの印象でした。
酸の伸びがよかったですが、苦味も旨味を伴って伸びて、後口は程よく心地よかったです。
酸主体なため全般的には辛口でドライな印象でしょうか。
お料理の全景、と言うかアップです。
美しいお皿でした( ̄▽ ̄)
香りがまんまポルチーニ!。
味も口の中の香りもポルチーニですし、必要以上にふわふわな食感がこれまた心地よかったです。
ホワイトバターソースが見た目以上に濃すぎることがなく、ねっとりいいバランスを保ってました。
付け合わせのケークサレがしっかりと胡椒味が濃く、ハーヴィなアクセントとして美味しかったです。
デザートとペアリング
これの前に、ご飯ものとしてトリュフ掛け玉子かけご飯が追加オーダー出来るみたいでしたが
お腹は結構かなり苦しくなっていたので、パスしました。
そういうわけで最後のデザートです。
ここまで来ると寂しいですね。いつものことですが。。。
お酒は千葉県の五人娘から、「醍醐のしずく」を。
香りはレモンを思わせるクエン酸ですが、熟成のニュアンスもしっかり感じられました。
アタックは濁りの酒粕分でしょうか、ほのかな甘味も感じられましたが
とにかく印象はすっぱく、レモンを絞ったようなニュアンスでした。
収斂感が後口に残りますが、苦味はそれほどなく飲みやすいです。
かぼちゃのプリンは、シナモン的な役割を山椒が補っていて、とっても不思議な感覚でした。
これがよく合うんですよ!。
尚、ゼラチン使わず卵だけでつないているそうです。
それが優しい味になっていたのかもしれませんね。
ペアリングコース終了!お料理とお酒の感想は?
見ての通り、かなりお料理自体もただの焼鳥コースではなく、趣向を凝らした変わり種が多かったことに心が釘付けになりました♪。
それでもって、今年一番のレバー串にも出会え。。。
年内には絶対、葛西か新橋(←多分こっちだろう)のお店に行こうと誓います☆。
ですがそれ以上にくぎ付けになったのは、ワインのペアリングコースですね。
カウンターのお隣さんがワインペアリングをやっていたのも興味湧いた一因でしたが
この日本酒の選び方は基本的にワインと同じように選んでいるように感じられました。
お料理とお酒のペアリングだったらもしかするとワインの方がそのポテンシャルを生かせるのかな、と直感しました。
メニューが変わったその時期を見計らって、こちらも再訪させていただきたいと思いました!。
本日も素敵なお店との出会いに感謝です(^人^)!
ごちそうさまでした!!
お店情報
住所:東京都新宿区山吹町6-3 ZAKAGURAZAKA B1F
電話番号:03-6457-5710
営業時間:17:00~23:00 (L.O 21:00)
定休日:月曜日
URL:食べログ
チーズプロフェッショナルと唎酒師のブログです。
スタイリッシュで楽しく美味しい飲食空間が大好きです。
たまに本音のキツイことも書きますが(苦笑)、大好きなことを沢山の人とシェアしていければ幸せです。
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