閉店:初訪問、銀座「NARASHIBA(ナラシバ)」さん隠れ家風お店で日本酒ペアリングコース

      2022/03/04

(和酒店47)
今回はかなり立地もリッチな(爆)銀座にて。
「ナラシバ」さんで日本酒ペアリングコースを体験してきました!

隠れ家のようなカウンターで、本日のペアリングコース開始!

銀座でフレンチコース料理と言うと、華やかな店構えを想像しますが
入口は想定外に、地味!。(汗)
杉玉が目立ちますが、扉は「裏口?」と思ってしまうような、シンプルな扉。

 

写真は撮れなかったのですが、扉を開けたらすぐに下り階段となっており
それが「レストラン」と言うよりも「隠れ家バー」的で、
なんだかいけないことをしているような、そんな不思議な気分( ̄▽ ̄)(笑)

 

カウンターは6席、テーブル席が4人掛け1つ、
それと奥には大きさが分かりませんが個室があるようでした。

 

まさに昔はバーと言うかクラブだったような雰囲気ですね。

席はもちろんカウンター。2名づつのお客さんがいらっしゃいましたので
間の1席につかせていただきました。

この日のメニュー。
9品に日本酒ペアリング8種がつくコースをいただきました。

先付とペアリング

最初の1杯目はビール(クラフトビール)もありますよ、とも案内いただきましたが
その代わりの日本酒はスパークリングとのことでしたので、
迷わず最初から日本酒をチョイスさせていただきました。

お酒は、嬉しいですね( ̄▽ ̄)。
高知県「匠」瓶内二次発酵スパークリングです。
しっかり酵母由来系(カプロン酸エチル)に乳酸香がはじける泡によってツンと立ち上がってました。
アタックは甘苦く、びわのようなニュアンスでしたが、炭酸のしゅわしゅわがしっかりして爽やかに感じました。
かなり美味しいレベルだと思います!。
旨味の余韻もしっかりと伸びて余韻もかなり長く伸びていました。
熟成のニュアンスもほんのり感じられました。

お料理の全景です。

タイトルは「五味 酸、塩、苦、旨、甘」の、八寸ならぬ六寸でした。
(そんな言葉ないけど(爆)。)
内訳は、いかのしおから、湯がき牡蠣すだち和え、あんきも、ふぐ皮煮こごり、ニシン甘露煮、カツオのなまり節。

 

どれも一口で終わってしまう(爆)のでペアリングコメントにはとっても悩みました。
結局は、複数口で楽しめるものがじっくりコメントを考えられるので
最終的にあん肝が残ったのは必然だったかもしれません。

 

確かに、あん肝には柚子胡椒がかかってて、柔らかくふわりとしたらスフレみたいでとても美味しく
一番のお気に入りにもなりましたし。ま、いっか( ̄▽ ̄)。

海鮮冷菜とペアリング

お酒は見慣れないラベルですが、実は長野県「岩清水」ROSIER2018生原酒
香りは取りづらかったですが、酵母由来系(カプロン酸エチル&酢酸イソアミル)の吟醸香によってました。
アタックは豊かな酸と甘味でジューシーです。桃のニュアンスでしょうか。
酸のキレは良くて、旨味の余韻はそこそこありました。
アルコール度数11度なこともあり、さらりとした印象のお酒でした。

お料理の全景、と言うか、ベビーリーフをめくってみました。
インスタでは見えなかったシェリービネガーを角度を変えて撮ってみました。
いくらのような球体がシェリービネガーです。

 

カニがすごい存在感ではありましたが、やっぱりすごいのはこのつぶつぶ。
驚くことに食感がちゃんといくらです♪プチっと弾ける食感が心地よかったです( ̄▽ ̄)

肉冷菜とペアリング

またもやレアな銘柄だ!、と思いきや、こちら和歌山県「紀土」のスピンオフ銘柄でした。
「無量山」純米です。

酵母由来系(カプロン酸エチル)と乳酸香がほどよく伸びており、薄いメロン香のニュアンスでした。
アタックは甘いながらも苦味が強く、酸と相まって渋いカキのニュアンスでした。
後口は収斂感で酸っぱい感じが果物的なニュアンスを強くしていました。

お料理の全景です。

 

「濃熟茸」(のうじゅくたけ)とは、大きな分類はしいたけですが、旨味がしいたけの2倍だそうです。
上にスライスした「ちいたけ」(しいたけの小さいもの)生がかかっており、パルミジャーノレッジャーノが散らされてました。
一見はカルパッチョ的ですね。
馬肉は表面炙りの香ばしさがあり、キノコとチーズが旨味のコントラストを奏でていました。
ちいたけは生だったからでしょうか、独特の香りが口に残らず食べやすかったです。

魚料理とペアリング

合わせていただいたお酒は、「吉野杉の樽酒」です。
お酒のコンセプトに違わず、ほんとに升酒のような香りが感じられました。
グラスなのに不思議です( ̄▽ ̄)
アタックは甘味と苦味に加えて強い酸味が感じられました。梅酒をマスで飲んでるようなニュアンスですが
そんな香りとちょっとの熟成香が相まってコーヒー牛乳感もありました。
酸の収斂感が強く、後口は結構スッキリと感じられました。

お料理の全景。
振りかけられているのはカラスミです。
温かいカリフラワーのソースに旨味が凝縮していました。鯛にぴったりなソースでした♪

お椀(ペアリングなし)

お酒はなしで、箸休めと言う位置づけでいただきました。
すだちと三つ葉を効かせて、プリプリした蛤が美味しいお椀でした。
出汁は蛤と酒だけではないでしょうか、このシンプルさが良いですね( ̄▽ ̄)。

お造りとペアリング

今回のお酒は、山形県「ばくれん」超辛口でした。

2年熟成とのことです。
香りは酵母由来系(酢酸イソアミル)がツンとくる強いバナナ香でした。
アタックは豊かな酸と程よい苦味でした。
アルコールのピリピリ感が強いところが辛口の所以だと思われました。
このピリピリした刺激は後口までしっかり残りました。

お料理の全景はこんな感じでした。

切り身は、クエが4きれでした。
付け合せは、土佐醤油かつおダシといりだし(梅干しと日本酒を煮出したもの)2種類でいただけました。
香味野菜としてはミョウガがよく合いました。

肉料理とペアリング

お酒は、高知県「亀泉」純米吟醸原酒をいただきました。
特徴であるガンガンな酵母由来(カプロン酸エチル)系の香りと乳酸香がやっぱり特徴的でした。
アタックは豊かな甘味と程よい酸で熟した桃のニュアンスでした。
余韻は甘味がしっかりと後口に残りましたが、酸で口の中は意外にスッキリしていました。

お料理の全景です。

この鳥取の豚は、イベリコと同じくしてどんぐりを食べてるらしいです。
低温調理で脂が甘く柔らかいのが良かったです!

お食事&デザートとペアリング

これから先はお酒はありませんでした。
(正確には出ましたが。)

ご飯ものは、こちら、鮭いくらリゾットでした。
チーズと胡椒がかなり効いてました。特に合わせるお酒はありませんでしたが
普通にいいおつまみのような気もしました。

デザートの、酒粕のブリュレ。
普通のデザートとしては美味しかったですが、酒粕感はよくわかりませんでした。。。
ポソポソしているところがあえてそこだったのでしょうか。

 

これとペアリングしているものは、このお店のクイズだそうで
あえて何かは書きませんが、私は大体わかりました。(使ったことがあったので。)

 

かなり熟成したひね感の香りを感じましたが、
口当りのトロトロ感とすごい甘味が印象的でした。
こんな味だったのか・・・、その点の記憶が曖昧で、若干自信がなかったのですが。
当たって良かったです♪

コース無事終了!全体的な感想は?

なんと言うか、格の違いを見せつけられたと言うか、私の中にずしーんとペアリングについて
一本の太い芯が通ったような気持ちになりました。

 

もちろんもっと高いお店にも伺いましたし、個性的で素敵なお店もたくさん伺いましたので
「ここがもっとも優れている!!」とは断言する気は全くないのですが

 

日本一の歓楽街、銀座に構えられていると言うことは、こういうことなのでしょう。

 

「日本酒ペアリングのサービス」として、基本と言うか、
もっとも大事な物を一番強く表現できているお店だと、本当に感じました。

 

メニューやペアリング内容は2週間に1回変更されるため
それを目当てに通う常連さんもいらっしゃるとか。。。
でもそれは本当によくわかります。

 

私もそれを実現できるよう、頑張ります!

 

本日も素敵なお店との出会いに感謝です(^人^)

お店情報

住所:東京都中央区銀座7-8-17 銀座虎屋ビル B1F
電話番号:03-3571-3920
営業時間:【月〜金】18:00~23:00(L.O.22:00)、【土】18:00〜23:00(不定休)
定休日:日曜日、祝日
URL:食べログ

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