【移転前】大井町「酒膳さめしま」さんで粋な小料理コースと日本酒ペアリング

      2022/05/22

(和酒店41)
こちらのお店はインスタでフォローいただいてからチェックさせていただいておりました。
ペアリングコースのお店開拓では絶対に伺うと決めており、念願の初訪問を果たしました!

 

場所は大井町。お店の名前は「酒膳さめしま」さんと言います。
お店の公式ホームページはこちらになります。

再訪:2019/6/20 update

約10ヶ月ぶりのご無沙汰です。

 

以前はちゃんと事前に予約で伺いましたが
この日は当日に事前電話で空席確認をし、見事、席ゲット( ̄▽ ̄)

前回は台風級の風吹き荒れる中訪問させていただいたんだっけな。。。
明るい時間で天気良い中来られて嬉しいですね♪

カウンターの隅っこですが、テーブルに一番近い側で
広々使わせていただいたのは嬉しかったです。

最初は喉がカラカラで。。。
多いので一瞬ためらいましたが迷っている時間なかったので。
この後チェイサーになりますしね(爆)。

早速注文!本日のコースと日本酒をご紹介!!

このお店はコースしか基本いただけないので、
前回と同じ一番少ないコース「酒膳」コース5000円をチョイスしました。
以前よりも値上がり(3500→5000円)しておりますが、
お料理の品数は1品増えた6品となってました。

 

お酒は以前はペアリングでつけていただきましたが、
今回はお料理に合わせてお任せしたり、好みのものを選んだり、
その時々で返させていただくことにしました( ̄▽ ̄)

まず一品目は、早速来ちゃいました!
毛ガニまんじゅうのかにみそソースです。

毛ガニを練りこんだ揚げ物にほぐしたかにが乗り、さらにその上カニ爪を乗せた三重構造になってます。

 

お酒と合わせたかった。。。お酒が中瓶のうちにあっちゅー間になくなっちゃいました(寂)。

広島県「富久長」のシェルラバーズというラベルを少なめでいただきました。

白麹使用で酸も強そうなイメージですね。
酒器の関係で取りづらいが酵母由来系フルーツ香(酢酸イソアミル)主体のようで、さくらんぼを彷彿しました。
アタックはみずみずしい酸とほんのりとした甘味で、味わいもさくらんぼでした。
収斂感はあるがスッキリとした後口のお酒でした。

お料理の全景です。

めっちゃ甘くてスイカのようです!
真ん中に乗っている土佐酢ジュレが味わいのバランスを取ってますね。
まぜまぜして味わいを均一にしてからいただきました(^人^)。

お酒はメニューから自分で選びました。
宮城県「乾坤一」純米吟醸 鈴風を90mlのデフォ量いただきました。
お酒は結局この後全てデフォ量でいただきました(笑)。

酵母由来系フルーツ香(酢酸イソアミル)がしっかりぷんぷん香ってました。
もう一つの酵母由来系(カプロン酸エチル)もあるようでしたけどね。
アタックは爽やかな酸とさっぱりした甘味がりんごのニュアンスでした。
中盤から後口に苦味渋味が広がり、強い余韻が残りました。

お料理の全景です。

 

柚子の香りが爽やかでした( ̄▽ ̄)
私の注目ポイントはミョウガでしたが、賀茂茄子もしっかり味が濃かったです。
しっかりのどぐろと出汁の味が吸い込みまくられてました。

次のお料理は、前回もいただきましたウニの茶碗蒸し
枝豆が季節を感じますね♪
あと、前回からバージョンアップしてウニが多く入っているようですね。

 

温かになっているウニですがほんのりと残っている生感がいいですね。
季節でしょうか、ウニがとても甘くて、旨味も甘味もしっかりした味の芯を
ウニが見事に作り上げてくれてました。

これは選んでもらったのですが、どういうリクエストを出したかは覚えてません(爆)。

お酒は福島県「国権」てふ 純米をいただきました。
香りはとても穏やかでしたが、ほんのりと甘酸っぱいニュアンスです。
酵母由来系フルーツ香(カプロン酸エチル&酢酸イソアミル)が残っているようです。
アタックは柔らかな口当たり・穏やかな酸・甘味がしっかりあり、
苦味とピリピリした刺激も少し感じられました。
中盤以降にも苦渋味がしっかり伸び、特に貝のようなコハク酸的な渋味が強く残りました。

お料理の全景です。

 

福岡の白いかをそばつゆであえているものです。

まず、生わさびが擦りたてで香りも味も最高でした( ̄▽ ̄)
次に、イカがこれがめちゃくちゃ柔らかです!
口に入れると歯ごたえなくすっとなくなって、ネトっとした甘味だけが口の中に残りました。

 

・・・こんな感覚、福岡でイカを食べて以来のことで
まさかまさか東京で味わえるとは思っていませんでした。
本当に感動でした!!!

最後は、広島県「竹鶴」純米をぬる燗でいただきました。
正確に言うなら、52度から42度に下げた燗冷ましとのことでした。

香りは消毒薬的な香りと酸に、熟成的ニュアンスの三つ巴と言う感じでした。
アタックは熟成的な苦味主体ですが、スッキリ酸が後口広がって、
綺麗にさっぱり感を作っていました。
暖かいお寿司のニュアンス、ですかね(笑)。

お料理の全景です。

 

すごく豪快な磯の香りでした!!
味濃い出汁と椎茸とで、濃い旨味がコラボしまくっているのですが
全然ブレないサザエの味に感動ものでした。
椎茸と肝が同じ出汁で同じ味に見事に染まっていました。

本日はこれにて締め!ご馳走様でした!!

とにかく今回の訪問は「白いか」の感動がすごすぎでした・・・。

 

通年出ていると思っていたカニまんじゅうやウニの茶碗蒸しも
実際は通年出ているわけではない、とのことでした。

 

前伺ったのがちょうど初秋で、
今回が初夏だったのもあり、たまたま被っているお料理だったようでした。

いろんな季節に来て、いろんなお料理を味わいたいものですね
( ̄▽ ̄)

 

前のように気軽なお値段で来られるお店でなくなってしまったのは少し残念でしたが
そうだからこそ、季節に1回は目標として大事に伺いたいと思いました。

 

本日もご馳走様でした!!

初訪問:2018/9/11 update

前週に電話で席だけ予約し、当日コースを指定させていただきました。

 

ですが当日、台風による交通乱れで、品川から京浜東北線に乗る列の後ろが
どこだか分からないと言うとんでもない状況に。。。
逆側は動いていたので一駅前に戻ってから乗るも、駅では10分電車が動かず(大汗)。

 

山手線内でないと言うところがこんなに不便と感じたのは久しぶりでした。。。

 

駅からは大体歩いて10分程度だったかな。
遠目からお店の明かりが見えたときは本当に嬉しかったです(涙)。

大幅に遅れてしまい本当に申し訳ございません。

あまりにも疲れてのどが渇いたので、潤す麦酒をいただきました( ̄▽ ̄)(笑)。

今回のコースのお料理と日本酒をご紹介

今回は「酒膳」と言う一番軽い5品3500円のコースに、
日本酒ペアリング2000円をつけていただきました。

 

5品なので会席料理の呼び方が正しいかは疑問ですが
なにか呼び名がないと困る?のでとりあえず似ているところから引用します。

先付とペアリング

まず最初の日本酒は、長野県「澤の花」純米吟醸。
香りは穏やかですが、ほのかな酵母由来系(酢酸イソアミル)の薄いバナナ香が感じられました。
アタックは酸主体で程よい甘味。
口当たりが滑らかなのもあり、洋梨のニュアンスでした。
酸は後口に残り、若干の苦味とともに余韻となって残りました。

お料理の全景。
サラダと言われてましたが味わい的には酢の物のように感じました。
酢味噌がとっても爽やかでした!。
甘エビの自然な甘さは酢味噌でマスキングされ、
ねっとりした口当たりと相まって旨味としてしっかり味わうことができました。

椀物とペアリング

・・・茶わん蒸しが「椀物」か疑問かもしれませんが
何かと言われるとここが一番いいかなーと思い、この呼び名をチョイスしました。

 

お酒は、山形県「山形正宗」お燗純米を燗で。
香りは穏やかなリンゴ酸とエタノールのツンとした立ち上がり香を感じられました。
アタックは柔らかな口当たりとお米の甘味を感じます。
酸の伸びがよいですが後口にはほんのりとした渋みもじわりと感じることができました。

お料理の全景。

 

奥に深い器で、かなりたっぷりいただけました♪。

 

ウニと茶豆、それにお出汁の効いた卵のバランスが絶妙!!
ウニが熱くなりすぎず、柔らかさを保ち、卵の口当たりと後口の出汁、
うに旨味が相まります。。。口のなかが幸せです( ̄▽ ̄)

 

こちらのお店の看板メニューの一つですよねきっと。
お料理自体がすでに味のハーモニーだったので、この燗はぴったりだったと思います。

蒸し物とペアリング

うどんが入っちゃっているので、これも蒸し物と言えるか微妙かもしれませんが。。。
ですがお料理名にすでに「蒸し」と入っているし
(それを言ったらさっきの茶わん蒸しもそうなんだけど(苦笑))
まぁいいかと名乗ってしまうことにしました(笑)。

 

お酒は冷酒に戻り、宮城県「阿部勘」純米吟醸をいただきました。
香り穏やかで取りづらいものでした。
アタックは豊かな甘味と酸が感じられ、メロンのニュアンスでした。
中盤から程よい苦味が旨味の伸びをつくり余韻となっていました。

 

お料理にはマイタケも一緒に蒸されており、旨味がとにかくすごく濃かったです。
出汁飲みたい衝動に思わずかられましたが(笑)、その出汁をうどんがしっかり含み
余すところなくいただくことができました\(^o^)/。

揚げ物とペアリング

次のお酒は、佐賀県「鍋島」純米吟醸。
香りは酵母由来系(カプロン酸エチル)がほんのりと、
乳酸香由来と思われるヨーグルトのような酸っぱさもほんのり感じられました。
アタックは豊かな甘味・苦味・酸味それぞれ強く、ジューシーな印象でした。
酸の伸びがしっかりしており、甘苦味の伸びを程よく切ってスッキリした後口に仕上げていました。

お料理の全景。

 

蟹足とほぐし身がお団子に乗っており、
そのお団子の中にもカニたっぷりという充実さ!。
ちなみに上に乗ってるのはカニ味噌です。

 

もうね、身も蓋もない言い方かもしれないけど、これ、この日一番気に入った( ̄▽ ̄)。
蟹好きにも「これでもか!」と言うくらいの蟹の存在感がとにかく感動でした!!。
やっぱりこちらも、このお店の看板メニューの一つだったみたいです。

 

今後はコースにこれが入っていることが大前提となりそう(爆)。

焼き物とペアリング

最後のお酒は最後もやっぱりお燗、
福岡県「旭菊」生酛純米。

 

香りは燗らしい穏やかなエタノールの消毒薬。時間が経ったと思われる硫黄系も若干感じられました。
口当たりは丸く滑らかで、アタックは苦味と強い酸でした。
中盤から旨味の余韻が長く残りました。

お料理の全景。

 

こちら、今年は質の高いと評判のさんま!。
骨せんべいまでつけてくださってしまってます( ̄▽ ̄)。
骨せんべいは唐揚げで、皮も含まれ、それがしっとりうまいんです。。。

 

焼きの後ろ、せんべいの下に控えるは大きなしいたけ焼き。
これも味がしっかり濃くて美味しかったなぁ。。。

コース終了後の追加

今回、必ずしもメニューインしていないお酒からペアリングを併せてくださったおかみさん。
なのでメニューに載っているお酒ももう少し飲んでみたくなり、
コースが終わってから追加でこちらを飲んじゃいました。

山形県「麓井」山田錦きもと純米吟醸。

冷でいただきました。

 

香りは穏やかでしたが、ハーブのようなスースー感があり、
酵母由来系(酢酸イソアミル)や生香のニュアンスが感じられました。
アタックは穏やかな酸と甘味もありながら、軸に苦味を持っているタイプで
びわのような印象を持ちました。
苦味の伸びがとても強く、しっかりした余韻を感じることができました。

コース&追加完了!ペアリングコースの感想は?

5品のおかげか、お酒もお料理の量も丁度良く。
お酒の温度もバリエーションを飽きずに変え、料理のペースも早すぎず遅すぎず丁度良く。

 

席数が多くない事で、しっかり目を配ってくださっていたんだと思います。
最後まで気持ちよくコースを堪能することが出来ました!。

 

お料理の量はこのコースでは男性には少し少ないかもしれないので
もう一つ上のコースか、単品でお料理も追加したらいいのかな?、と思います。

 

 

それにしても、こちらのコースが必ずしも予約がいらないのは本当に素敵な事です♪。

 

今度はコースのみいただいて、お酒は自由に頼んでみようかな。
大井町は2軒目使えるお店も多いし、1軒目のお店としてまた伺いたいと思います。

 

本日も素敵なお店との出会いに感謝です(^人^)。

(旧)お店情報

住所:東京都品川区南品川5-14-12 1F
電話番号:03-6718-4437
営業時間:〔火~日〕17:00~22:30(最終入店21:00頃。お電話にてお問い合わせください)
定休日:月曜日(そのほか臨時で不定休。詳しくはHPをご覧ください。)
URL:食べログ

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