閉店:新橋「四季のバル」さんで日本酒ペアリングコースを体験!

      2022/03/04

(和酒バル42)前回の訪問はこちらです。

ちょうど割引チケットが切れたくらい、3ヶ月超ぶりになってしまいました。。。
相変わらずタイミングの悪い私です。。。

 

ですが!今回は、念願の一人予約・一人コース、そしてペアリングの初体験です!!
大好きで超オススメな新橋の「四季のバル」さんに伺ってきました!

もはや日常の、日本酒バル開拓&再訪のレポ一覧リンクへはこちらです。

カウンターを優雅に利用♪いざコース開始!!

いつもなら空いているところを申し訳なさげに座らせていただく(嘘)ところを
この日はお客さんが空いており、カウンターの真ん中を利用させていただきました。
緊張しますな(笑)。

本日のコースはこちら、「掌セット」5000円
それに「日本酒ペアリング」をプラス2000円でつけていただきます。

お料理は必ずしも会席料理的順番ではなく、ペアリングするお酒の順番も考えられた上、
トータル的にバランスよく出していただけるような順番になっていると思われました。

 

そういうわけで、これからご紹介するお料理分類名は私の独断です。
お店が提示しているものではありませんのでご注意ください!。

 

それにしても、メニュー表にあらかじめオススメの日本酒が書いているのは嬉しい♪
お料理とともにお酒のメモも少なくて済みます(笑)。

おちょこは好きなものを2個チョイスできました。
お酒は片口に入れていただいて、自分のタイミングで注ぎます。

 

いつものようにグラス提供ではないですが、たまには気分新しくて良いですね。

 

先付とペアリング

最初のお料理で、前菜的な意味合いがあると思ったので、「先付」で問題ないかな。。。

 

お酒は宮城県「綿屋」特別純米美山錦からいただきました。

 

しっかりした乳酸の香りと、程よい酵母由来(カプロン酸エチル)のしっとり甘い香りが桃のニュアンスでした。
アタックは少しもったりしている甘味と酸味、そしてほろ苦さがありました。
熟れたぶどうとその皮、と言ったニュアンスでしょうか。
中盤以降、酸が伸びていき、苦味とともに心地よい余韻が残りました。

お料理の全景です。
しょうがのガリっぽいものと、ミョウガとシソを
酢締めイワシと海苔で巻いてるものでした。
味付けされており、何もつけずそのままで頂く事ができました。

 

これ、Facebookでチェックしていて、とても食べたかったんですよね♪( ´▽`)
爽やかな海苔巻きがとても夏らしい一品でした。

椀物とペアリング

お出汁、とも言えない汁物に、お野菜の煮物が浮いているところから、椀物でも良いですかね??。
細かいことは気にしないでください(汗)。

 

お酒は島根県「王碌」丈径無濾過。
全体的に穏やかな香りでしたが、ほんのりまとう熟成香が、
わずかに残る高級アルコール香と生香を包んでミルキーな香りを演出しているようでした。

アタックはしっかりとした甘味と旨味が感じられ、熟成由来でしょうか苦味も相まり
メロンのニュアンスを作っていました。
酸が程よく切れており、旨味と甘味の心地よい余韻が長く続きました。

お料理の全景です。

 

焼いた鮎をすりおろし、ペーストにしたソースで茄子を煮ている、かなり手の込んだ逸品!!。
ナスは見た目以上にトロトロでした\(^o^)/。
さりげなくゴボウチップスがアクセントとして美味しかったです。

揚げ物とペアリング

この辺から会席料理的順番が崩れてますね。
食材と、後からわかることですが、提供するお酒の順番の問題かと思われました。

 

今回合わせているのは、京都府「澤屋まつもと」守破離。
香りはとっても穏やかでしたが、ほんのりと覗く酵母由来系(酢酸イソアミル)のキンとした金属的な香りがありました。
アタックは強い酸とほんのりとした甘味が、20世紀梨のニュアンスになっていました。
旨味の膨らみもありましたがそれほど強くはなく、
酸の広がりとうま渋さのバランスが取れている後口に仕上がっていました。

お料理の全景。

 

ほぐしてからかき揚げにしていただいているのはなんたるホスピタリティ\(^o^)/

 

かなり糖度が濃いトウモロコシだったので、量は大したことないのにお腹がかなり膨れました。。。
ただ、旨味もしっかり詰まってるので、日本酒ととても合いました。

味付けはこのままでも十分でしたが、
「足らない場合はテーブル備え付けの塩で」、とのことでしたので
十分にもかかわらず、試してみちゃいました(笑)。

 

 

この辺からお腹が苦しくなってきました。。。
そのための味変だったりして(爆)。。。

 

大丈夫かしら。。。まだ半分だよ(汗)。

お造りとペアリング

山形県「東北泉」純米吟醸。
酵母由来系両方(カプロン酸エチル、酢酸イソアミル)の香りがどちらも強く出ているタイプ。
またいい感じで熟成香も主張しており、火入れの特徴である甘い水飴のニュアンスも感じられました。

お料理の全景。

 

”昆布”締めな点は言われなくては分かりませんでしたが
(お腹いっぱいの弊害?)
ある意味熟成した、しっとりと滑らかな口当たりになっているのはよく分かりました。

 

お造りでも揚げ物の後でボリューム負けしないよう、締める手間を惜しまないことが、
いつもながら本当に食へのこだわりがひしひしと伝わってきますね!。

ご飯ものとペアリング

もはや、メニュー種類名なんかどうでもいいような見出しで申し訳ないです(汗)。
繰り返しますが、この見出しはお店の物ではなく私が勝手につけてるものですので
くれぐれもお店側に「メニュー種類名のセンスがない!』と言うクレームはやめてください(爆)。

 

お酒がここから55度燗になります。
それが2つ続くので、このペアリングはその都合での順番と思われました。

 

お酒は香川県「譽凱陣」純米吟醸。
立ち香は乳酸香とアルコール香でした。
アタックは口に含んだ時のテクスチャが柔らかい印象で、
お米の含み香と乳酸香の酸っぱさが相まっていました。
例えると、温かいお粥にヨーグルトを入れたようなニュアンスでしょうか。
酸は留まらずすっと引き、ほんのりとした旨味をじわりと後口に残していきました。

 

これは非常に美味しい燗ですね。
酸が立ちすぎない、香りにお米を残すところが心憎い演出です( ̄▽ ̄)

お料理の全景。

 

メニュー名からは、まさか朴葉焼きとは分からなくて、一見想像とはかけ離れたビジュアルでたまげました(笑)。
でもこれは素敵なお酒のアテですよ(笑)。

 

朴葉に乗せてこそげとるように頂きます。
少し、朴葉がパリパリで破れやすく食べづらかったですが。。。

 

刻んで入っている大葉がアクセントでいい仕事してました( ̄▽ ̄)。
辛すぎるわけではありませんが素材の磯の香りが濃く、とても酒が進むお料理でした。

焼き物とペアリング

締めのお酒は、神奈川県「丹澤山」麗峰。
これも55度燗でいただきました。

立ち香は酸が強く立ち、梅干しのようなニュアンスと、消毒薬のようなアルコール香が相まっている感じでした。
アタックは温めたヨーグルト的な乳酸とお米のニュアンス。
酸は意外と残らず、お米の甘さと旨味がじんわり口の中でフェードアウトしていきました。
最初の導入が大きいので切れの良さが目立つお酒でした。

 

今となってみたら、最初の香りがしっかりある分、
こちらの燗の方が前のお料理に合ったんじゃないかな。
お料理の素材のボリュームに合わせたんだと思いますが。

お料理の全景。

 

これ、そうこれが今回のコース予約の目的でもあったんですよ( ̄▽ ̄)。
一人で来たらポーションの大きさから間違いなく頼めなかった、お店のウリ料理のローストビーフ。
やっと念願叶って頂くことができました。。。(感涙)

 

付け合わせのポテサラがカレー味。意外でしたが何気に殊勲賞、これがぴったりだったんですね。
お腹が膨れた状態で食べるのに淡白でないのもよかったです(笑)。

 

ローストビーフはタレ的味付けが少なく、肉の味を生かした味わいなのが好印象ですね。
あくまでも和食に終始していたことを実感した、コースの締めだったと思います。

コースを終えて&お店への感想は?

お料理はすごく少量で、全6品ではあるのですが、思いの外お腹が苦しくなってしまいました。。。
意外でした。
ここでこんなに苦しくなったら、もっと品数の多い他のお店ではどうなっちゃうんだろう(汗)。。。

 

ただ、普段では一人でいただけない料理を少量で頂けることができたり、
念願が叶えられたのは本当に嬉しかったです。
お酒の種類も、普段の90ml提供だったら6種類も飲めないと思いますし。

 

ただ、やっぱりこちらのお酒はグラスでいただきたいと思いましたし
今回コースでいただいたお料理は基本的に単品で頼んでもいいポーションなので
また今後はふらりと当日予約&単品注文に戻ると思います。

 

後半くらいからお隣にいらした常連さんに「よく飲みますね!」(種類を、と言う事だと思いますが)と驚かれました(笑)。
でもそうでもないんですよ、安心してください(笑)。

 

最後に。おすそ分け、ありがとうございました!!
またの訪問の時もどうぞよろしくお願い致します!!

お店情報

住所:東京都港区新橋2-15-13 エレガンス新橋ビル 5F
電話番号:03-6457-9934
営業時間:【月〜金】18:00~23:00(L.O:22:30)、【土曜日】17:00〜22:00 (L.O:21:00)
定休日:日・祝
URL:食べログ

私的:日本酒バルチェックリスト

<どちらか一つ満たす>
☆店内内装がバル&バー風:○
☆器ワイングラス    :△(脚無し)
<全て満たす>
★当日予約か予約なしOK :○
★カウンター利用可   :○
★こぼし提供無し    :○

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