恵比寿「SakeビストロNa-na」さん(ペアリングコース編)

      2020/02/22

(和酒バル200)

恵比寿「SakeビストロNa-na」さんのお店情報&訪問記録はこちらです

再訪:2018/7/3 update

前回の宣言通り、ペアリングコースを体験しに伺いました。
もちろんお一人様で予約しての訪問です。
難なくすんなりと予約を受け付けていただいたお店に大感謝です♪

こちらのお店は「ビストロ」とあるように
和風をうたっているものの基本的なお料理の構成はフレンチです。
その日の食材にあわせた変則コースなので、フルコースの順番通りのセオリーからは
少しはずれてますが、そこはあらかじめご了承を。

ペアリングコース開始!この日のコース内容をご紹介

コースはフルコース「スペシャリテコース」5000円に、お料理に合わせた7杯の日本酒がつく
「ペアリングコース」7500円をいただきました。

お酒はすべて60mlグラスでの提供でした。

アミューズとペアリング

まずの1杯目は、栃木県「澤姫」から、かすみざけ山廃純米を。
香りは生香と乳酸香がしっかり香りましたが、きつくはありませんでした。
アタックはしっかりとした酸と甘味でジューシーな洋梨の印象でした。
旨味の余韻が長く残りましたが、酸が強いのでスッキリとした印象でした。

 

お料理の全景。
右から、オレンジ味のラタトゥイユ、長芋のたまり醤油づけわさび添え、島根産豆アジのエスカベッシュ。

比較的、和食にかなり寄っている一皿に仕上がっていました( ̄▽ ̄)。

 

個人的には濁りではなくてもっと日本酒らしいどっしり旨味の酒でも合いそうな気がしましたが
そこは1杯目セオリー、なるべく華やかなのを併せるのはお約束ですね(笑)。

冷たい前菜とペアリング

2杯目、同じく澤姫きもと純米。
本日、澤姫シリーズを飲みつくしてしまいそうです(笑)。

乳酸香が主体でしたが、わずかながら熟成のニュアンスもありました。
ですが香りはかなり取りづらかったです。
アタックはしっかりとした酸ながら、水で薄めた感があるような酸っぱさで、梅ジュースの印象でした。
口当たりも滑らかですがすごくさっぱりです。

お店にはこのように生ハムの脚が丸々と飾ってあるのですが
あれを見るとやっぱり「生ハム・・・食べたい!」と言う衝動は抑えられないのですが
その気持ちを見事に具現化してくださるメニューでした(笑)。

お料理の全景。

このコンソメ、お箸やフォークではボロボロで食べづらくて
勿体ないけどコンソメジュレだけの状態で残したお皿にしていたら
スプーンを持ってきてくださいました。。。(笑)
さりげないお気遣い、本当に身に染みました。ありがとうございました!
(ジュレはもちろん、スプーンで残らずいただきました(笑))

箸休めとペアリング

これが箸休めになるか分からない微妙なメニューですが
器や盛り方的に箸休め的な主張をされているようだったので、その扱いとして。

併せた3杯目は、新潟県「鶴齢」純米吟醸。
香りは酵母由来(カプロン酸エチル)系のもったりした香りがする気がするが、基本的には取りづらかったです。。。
口当たりは滑らかだがピリピリとした刺激がとても強かったです。
アタックはジューシーな甘味と酸味、刺激とも相まり、メロンのようなニュアンスでした。
後口は若干の熟成でしょうか、甘苦さがほんのり残りました。

お料理の全景。

奈良漬とベーコン入りのポテサラでした。
マッシュなくゴロゴロ感がありました。

温かい前菜とペアリング

この辺りからメニュー名や、お料理自体の味が複雑化してきて、ペアリングコメントがとっても難しくなってきました(汗)。

 

お酒4杯目、sasanamiは埼玉県「琵琶のさゝ浪」の夏限定バージョン。夏純米。
香りはとっても穏やかで、取りづらかったですが、
酵母由来系(酢酸イソアミル)に見られる高級アルコールのツンとした香りが優性だったと思います。
アタックは酸と収斂感で、甘味はほとんどなく、昔の梅干しのような印象でした。
酸と収斂感はアフターまでしっかり残っていました。

お料理の全景。

 

生の感触残る紫アスパラ、焼いたリコッタ、生コショウの刺激。
それぞれが立っているのに喧嘩しない不思議なお料理でした!!

 

お料理自身がマリアージュ起こしているので、そのお料理全体と日本酒のペアリングって
どの素材に合わせたコメントしてもなんだか薄っぺらくて。。。(涙)。
もっと精進せねばです。。。

魚介メインディッシュとペアリング

お酒5杯目、また澤姫に戻りまして、純米吟醸生原酒を。

酵母由来(酢酸イソアミル)系のマジック香と乳酸香が主体でした。
アタックはまずピリピリとした刺激が先にたち、甘味と酸味が目立ち、含み香として熟成香も感じ
ココアのような印象を持ちました。
旨味と刺激の伸びがよく、そのまま余韻となって残っていました。

 

お料理の全景。

 

ソースのデコポン香(の原種?)がとにかくよく香っていました。
もちろん、この酸が食べやすさを演出してたと思います。

 

お酒で生原酒が続き、疲れもあったと思うのですけどね。。。

肉メインディッシュとペアリング

お酒6杯目、「澤姫」山廃純米。

乳酸香ともったりとした熟成の香りが半々と言ったところですかね。
アタックは控えめな甘味と酸っぱさが主体で、梅ソーダのようなニュアンスでした。
収斂感と酸っぱさは後口までしっかり残りました。

お料理の全景。

 

ソースとして乗っているチリビーンズが、胃袋には結構重かったです。。。
肉自体は結構すっきりしてました。

 

 

・・・コース料理、久々に食べたけど、本当にこんなに辛かったっけ。。。(苦笑)
お酒とお料理、全力で向き合ってきました。お腹も結構もう限界。。。

 

そんなことを見越してか、ガーリックチャーハンの量を少な目に調整してくださいました。
感謝です!!

お食事料理とペアリング

お酒7杯目、締めのペアリングは、やっぱり「澤姫」試験醸造純米酒Gold2017。
香りは穏やかな熟成香で、麦のニュアンスでした。
アタックはしっかりとした甘苦さで、紹興酒のニュアンスでした。

 

口当たりはとっても滑らかで、甘さが主体ですが酸が意外としっかりしており、
甘すぎずしっかりした飲み口に仕上げている感じでした。

 

 

お料理は、レタスとかまぼこの食感コラボも見事でした。
和を意識しているぶん、面白い食感が体験出来たのは楽しかったです。

締めのデザートは、3種類から選べましたので
酒粕チョコテリーヌをチョイスしました。

あまり酒粕は感じませんでしたね。。。チョコが濃かったので。

コースを終えて&お店への感想は?

とにかく、お腹が苦しいです・・・(苦笑)。

 

途中でも書きましたが、お料理自身が色んな素材でマリアージュしていて、
お酒の味や香りがお料理とどうマッチングしているか、想像力をフルに働かせなくてはならず。

お酒、量は結構飲んでいるはずなのに、全然酔っぱらう暇ありませんでした(爆)。

 

ですが前回はなんとなく感じていた、こちらのお店のお料理のポテンシャルを
余すことなく感じることが出来た気がして、ものすごい達成感です(笑)。

 

ちなみに、お店の方もすごくフレンドリーで、すごく沢山話しかけてくださったのに
(ペアリングコメントに集中していたせいで)
あまりきちんとしたお話が出来なくて、残念でした。。。

 

次回からは気軽に楽しむことを目的として、
ハーフのコースや、またアラカルトでの注文にしたほうがいいですね。

途中で入ってきた男性のお一人様が、アラカルトでお料理やお酒を楽しまれていたのが
やっぱり楽しそうで、楽そうで、面白そうでした(笑)。

 

季節で変わるメニューを楽しみに、また伺いたいと思います。

 

ごちそうさまでした(^人^)!!

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