初訪問:中目黒「翏(りょう)」さんでうなぎフルコースで日本酒ペアリングコース!

   

この日も素敵な日本酒ペアリングコースを楽しんで来ました!

 

中目黒駅から徒歩5分程度、
住宅地の中にある隠れ家的お店「翏(りょう)」さんに伺いました!。
お店の公式ホームページはこちらです。

前日にまさかの電話予約成立!無事席をゲット!

このお店は本当に、当初のお店チェック時から憧れていたお店でして
電話するのがとっても緊張し、なんと予定日の前日に電話してしまった私(爆)。
なんとか無事に、一人分の席をゲットすることが出来ました
\(^o^)/

 

当日、GoogleMapにしたがって順調に歩いてこれていたのですが
直前でお店をロスト。。。

お店の入り口、こちらがお隣敷地の立体駐車場と様相が被っており
最初に通りかかった時にお店の看板を見つけることが出来ませんでした。
不覚でした(汗)。

お店はカウンター中心ですが、ちょっとレトロで
カントリー風のとっても雰囲気の良いバーのような様相♪
カウンターの右端の席に案内いただきました。

ペアリングコース開始!本日のペアリングをご紹介!!

こちらのお店は、「鰻のコース料理7皿と7種類のお酒のペアリングコース」15600円の一択のみです。
コースのお料理全てで、うなぎを1匹分いただけるそうです。
楽しみです( ̄▽ ̄)

この日のお料理と、ペアリングの日本酒のメニューをいただきました♪
すごく丁寧でとってもわかりやすく助かりました\(^o^)/

 

順にご紹介してまいります!
コース料理名は順番とお料理内容から私が便宜的につけているので
正しいかはまた別問題なのをご了承くださいませ。

前菜とペアリング

一杯目のお酒は、鳥取県「冨玲」玉栄2015に、
Marienhofと言うピーチブランデーをブレンドしたものを出していただきました。
お酒を一旦40度から16度に急冷した後にブランデーを加えているとのことでした。

 

香りは日本酒の熟成香とイソアミルアルコールのマジック的なツンとした香りがメインでしたが
ほんのりブランデーのモモ香りも生きており、穏やかに感じられました。
アタックはしっかりした酸と蒸留酒の揮発感的な口当たりが感じられました。
果物的な酸っぱさが収斂感として後口に残りました。
口の中にブランデーの残り香があるのが変わってて面白いですね。

お料理の全景です。

 

お魚の付け合わせの黒いものは岩のりで、その中にジャガイモがあるとのことでしたが
あくまで海藻ベースの味わいで、とろりとしたジャガイモが繋いでるように思いました。

 

肝心のお魚ですが、鮎はとっても柔らかく、内臓がとろりと蕩け出てきました。
苦いが旨味ベースの苦さでなかなかいい感じです。

 

自分的にはお酒とではなく付け合わせの岩のりとの味わいコラボの方が楽しかったです(爆)。
鮎と海藻の苦味や生っぽさが調和している感じでした。

お造りとペアリング

鳥取県「山陰東郷」を39度で出していただきました。

香りは炊いたお米や麹系のニュアンスが主体で、マジック的なイソアミルアルコールはあまり感じませんでした。
アタックはしっかりした酸とピリピリした刺激に、ほのかな甘みが乗っていました。
口あたりも結構滑らかで良い感じでした。
中盤以降もピリピリした刺激がしっかり強く残り、旨味と共に余韻を作っていました。

 

辛い刺身のツマと一緒にいただくことでピリピリした刺激が緩和してよかったです。

お料理の全景です。

 

お魚は、白いものは鯒(こち)で、赤身っぽいのは勘八でした。
味わい的にはどちらも淡白なので、付け合わせの辛味のつま、特にカイワレ?の味わいがすごくよかったです。

焼き物とペアリング

滋賀県「北島」玉栄2018を44度にしていただきました。

 

乳酸香がほんのりと立ち上がってきましたが、総じて穏やかでした。

アタックは柔らかい口当たりとほんのりとした甘みに、酸もそこそこしっかりあり、ヨーグルトを彷彿しました。
旨味が口に残りつつ、収斂感を残しながら余韻が穏やかに消える感じでした。

お料理の全景です。
薬味のわさびはお好みと言うことでつけていただきました。

 

鰻は純米酒をかけて焼いてる、とのことでした。
そのおかげもあり、お魚はすごくふっくらな素焼きでした。
鰻の身のシンプルな旨味と、皮の脂がこってりとする旨味がすごくよくわかりました。

揚げ物とペアリング

お酒は鳥取県「辨天娘」(べんてんむすめ)強力2019を常温でいただきました。

香りは熟成香と乳酸香主体ですが、イソアミルアルコールのマジック的ツンとした香りも鼻に立ち上ってきました。
アタックは強い甘味と酸に、ピリピリした刺激が舌に乗ります。
メープルシロップを思い起こす苦味も感じられました。
ピリピリした刺激は後口までしっかり残りました。

お料理の全景です。
味付けあるので何もつけずにそのままいただくように言われました。

 

左サイドが、いかとインゲン巻きの下に長芋の梅酢漬けがあります。
長芋はとってもホクホクな食感でした。
いかインゲンは、巻いているイカがすごく柔らかかったので、一瞬イカだと分かりませんでした。

右サイドは、にんじんの歯の下がにんじんそのもので、その下にアスパラがあります。
人参とその葉には・・・、と言うか、葉っぱにもしっかりした甘味があってすごくびっくりでした!!
人参そのものは根っこらしく少々土のにおいも感じられました。
アスパラは一番素材感ある味わいでした。

炭焼きとペアリング

いよいよ鰻のお料理もクライマックス近くなりました☆

 

お酒は島根県「玉櫻」山田錦2019を33度でいただきました。

香りはマジック的なイソアミルアルコールの香り主体でした。
アタックはお米の旨味に綿菓子のような柔らかい甘味で、口当たりも柔らかいですが
ほんのりとピリピリした刺激もアクセント的にありました。
中盤以降旨味が膨らんでしっとりした余韻を作っていました。

お料理のお皿です。
左からひれ巻き、肝焼き、骨せんべいです。

 

ひれ焼き、これめっちゃうまいっす!
少し生臭系なのですがこれがクセになりますな( ̄▽ ̄)。

 

骨は山椒が絶妙にきいてました。その刺激が強すぎずに、香りづけくらいにとどまってるのが絶妙ですね。

 

肝は山椒きいてるが思いのほか穏やかでした。歯ごたえ柔らかだったからでしょうか。

お椀とペアリング

奈良県「花巴」吟のさと2019を、46度でいただきました。

乳酸香が柔らかく立ち上る香りでした。
アタックは柔らかな口当たりと穏やかな酸にピリピリした刺激がまといました。
甘旨さの余韻がピリピリな刺激とともに中盤以降は口の中に広がりました。

お料理の全景です。

お椀の具材は珍しくも、レタス・丸茄子・若芽・梅干しでした。
特にレタスがすごく特徴的でした。
確かにレタスの青い香りは生きているのですが、お出汁のしっかりしたかつお風味となすの香ばしさが先に立っていて、
レタスの青っぽさがシャットアウトされてるのがとても面白い椀でした。
職人技を感じましたね。

鰻丼とペアリング

今回のお酒はかなり変わり種でした。
滋賀県「杉錦」玉栄2017と、島根県「天穏」五百万石2016の8対2くらいのブレンドを40度でいただきました。

 

こちらのものは香りはすごく穏やかです。
イソアミルアルコールの消毒香的な香りと米の炊いた香りが合わさった感じがわずかに立ち上がっていました。
アタックは柔らかな口当たりに苦旨味が立ってました。
酸は穏やかに感じ、中盤以降はアタックの旨苦味がそのまま余韻として残りました。

 

 

これは杉錦のクセ感から酸を穏やかにする目的だったのだろうか。。。
それだと何故に日本酒を混ぜる必要があったのか。。。
ある程度温度をあげるならば混ぜなくても旨味が膨らんで酸は若干弱まると思ったのですが。

 

酔っ払っている頭で考えても分からなかったので
「なんでこのブレンドなんですか?」とお尋ねしたところ、
「鰻に合う日本酒がなかなかないので」・・・と言うお返事が。

 

んー、本当は、鰻に合わせるため、どう言う効果を狙ってて、
(甘くする・酸を立てる・苦くする・・・、要素は適当に書きましたが例えばそんな感じのこと)
その効果のためになんで混ぜる対象が日本酒だったのか
・・・が知りたかったのですが

多分意図を分かってくださらなかったのか、酔っ払いに話しても難しいと思われたか
(おそらく後者と思いますが)

 

私自身も頭の回転があまりよくない酔っ払い時に
あまりしつこく聞いて嫌がらせと思われても嫌だったので
とりあえずオリジナル常温酒がいただけたので
それで大人しく考察することとしました(苦笑)。

 

 

オリジナルの杉錦の方は、かなり混合酒よりも柔らかな口当たりに感じました。
天穏が結構クセや酸が強くて、いわゆる一般的に山椒香に合うのはこっちのフレーバーだと個人的には思いました。

 

混合酒はとても酸が穏やかに感じたのですが、混ぜた効果だったのか
燗冷ましだったからなのかは・・・そこまでは追求する気にはなれませんでした
(苦笑)。

付け合わせでいただいたお新香と

うな丼アップ。

 

この鰻丼、もしかすると私史上最高の鰻丼だったかもしれません。。。

 

皮がパリパリ、身がふっくらで鰻はもちろん言うことありません。
ですが鰻だけだったらもしかするともっと美味しい鰻はあるかもしれませんが

何が美味しいって、このご飯です!!!
炊いた後にご飯を洗ったような滑らかな口当たりなのです。

 

鍋の後のお雑炊に使うご飯を一旦水で洗うことがあると思うのですが
それをやったかのように、表面がツヤツヤでものすごく口の中の滑りが良い。
こんなお米、本当に初めてでした!!

 

こちらのお店が恋しくなるのは絶対に、この鰻丼を食べたいからだと
間違いなく確信持っております。。。

おまけ:食後デザートと食後酒

ここから後は有料なのですが
入った時から気になっていたのですが、このお店すごくハードリカーを店内にディスプレイされていたんですね。

 

あれっていつどうやって使うんだろう?、と思っていたら

(写真は半分ですが。。。)
なるほど、食後でしたか・・・。

本日のこちら。デザート・・・。

 

お腹的にはすごくいっぱいだったのですが、
なんとなく最近飲んでいなかったハードリカーを少し口にしてみたかったことと

 

デザートが「蒜山」(ヒルゼンって読むんですよ、知ってます?(笑))産だったこと
(岡山県出身の人は蒜山は超メジャーな牛乳の産地(笑))が背中を押して
頼んでしまいました。

このくらいの量ならお腹にもたまらないのでよかったと思います。

アルマニャックをいただきました。
2種以上あるものについては、悩む元気がなかったからです(笑)。

ペアリングコース終了!!全体的な感想は?

期待通りの美味しいお皿に大満足なコースでした!。
鰻だけではなく、前半は季節のお料理も出していただけるので
季節ごとのお料理も楽しむことが出来るのは嬉しいと思います。

 

ペアリングについては、勉強になった一方で、
似た味の日本酒が続くことで少し飲み疲れが出てしまったのが個人的に残念でした。

 

後、出来れば、日本酒同士のブレンドについても
もうちょっと深く知りたかったかしら。。。
私も成長してしまったんですかね?(^_^;)

 

何にしろ、普段は味わえないような非日常にトリップが出来て
とっても楽しい時間でした!。
また・・・そう、あの鰻丼が恋しくなったころ、季節を変えて(笑)お伺いしたいと思います!

 

本日も素敵なお店との出会いに感謝です(^人^)

お店情報

住所:東京都目黒区東山1-9-11 2F
電話番号:03-3712-1519
営業時間:18:00~最終入店20:30 完全予約制 (当日予約可)
定休日:不定休
URL:食べログ

私的:日本酒バルチェックリスト

<どちらか一つ満たす>
☆店内内装がバル&バー風:◯
☆器ワイングラス    :
<全て満たす>
★当日予約か予約なしOK :○
★カウンター利用可   :◯
★こぼし提供無し    :◯

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