2019年3月 牡蠣と日本酒ブラインドペアリング会に参加しました!

      2019/05/01

とっても貴重なイベントに参加させていただきました!

 

牡蠣と日本酒のブラインドペアリングをさせていただくと言う
とっても豪華な会をご紹介します!!

ペアリングイベントのルールについて

場所は、オイスターアカデミーなる昇りがはためく(笑)
都内某所のイベントスペースでした。

牡蠣の料理法を変えて、その結果どの日本酒が一番人の好みに合うのか
統計情報を取っているそうで、その情報提供として協力してほしい、と言うコンセプトの会だそうです。

 

美味しいものをいただくことでお役に立てるならばお安い御用ですな( ̄▽ ̄)
しかもこれだけの牡蠣料理に、自分では絶対できない日本酒ブラインドをさせてもらえるのは
ペアリングおたく冥利に尽きるってものですがな(笑)。

 

牡蠣料理は

・殻付き牡蠣(生牡蠣)
・牡蠣フライ
・焼き牡蠣
・蒸し牡蠣
・ゆで牡蠣(しゃぶしゃぶ)

の5種類で、それぞれにブラインドで3種の日本酒をいただきます。

 

牡蠣お料理1種類につき20点を、3種の日本酒で割り振って点数をつけます。
10点、5点、5点、みたいに。

※後日談
振り分けではなくそれぞれで20点満点だったそうです。
・・・うむむ、自分、当日、どうやって配点つけてたっけな。。。
点数も記録しとくべきでした(苦笑)。

 

この配点表は提出してしまったのですが、
味わいの特徴をメモしながらブラインドしたため、
それを今回ご紹介いたします!

私(たち)のテーブルセッティングの模様です。
気合い入れて始めます!!

牡蠣と日本酒のブラインドペアリングを一挙ご紹介!!

1種目:殻付き牡蠣(生牡蠣)

お酒が入ったデキャンタが回ってくるので、
この通りセルフで自分が味わいたいだけの日本酒を注ぎます。

 

そしてなんと、牡蠣は一つの日本酒につき豪華に1個いただけます。
なので1つの牡蠣料理につき、牡蠣3個も!!
地味にお腹にたまる、とっても幸せな苦行です( ̄▽ ̄)(笑)。

 

それでは早速、ブラインドペアリングのご紹介を。

A:酵母由来系(酢酸イソアミル)の香り、甘酸っぱい
→牡蠣の旨味を殺さず、それでもってお酒の甘みもほんのり生きる組み合わせでした。
B:発砲しており、甘酸っぱく、乳酸的なニュアンス
→Aとほぼ一緒だが、こちらの方が低アルなのか薄かったのでしょうか、少し牡蠣のニオイが残りました。
C:生酛&熟成か?、酸強めでジューシー、アミノ酸強め
→牡蠣とお酒が味わいで同調していて美味しいです。
ただし1個&一口で食べるものだったらと言うこと限定で合うと思いました。
多分何個も何口も食べるならばしつこさを感じるだろうな、と言う印象があったみたいです。

実際、私が何点配点したかは忘れましたが、Cに一番点を多く配点したと思います。
それは、生牡蠣は食べ続けるものではなく、一口のみの勝負と言う所に焦点を置きました。
瞬間最大風速(笑)がよければいいと、そう思ったからです。

2種目:カキフライ

写真は撮りそびれ。。。
1種目の写真の上の方に少しだけ入ってます(笑)。

 

では、ブラインドペアリングのご紹介。

A:色がかなり黄色。古酒的でメープルシロップ香強い
→お酒の甘味がソース様で、お酒の酸も程よくスッキリした印象。
B:赤色。赤米独特の香りが薬品的なニュアンス。かなり濃いアミノ酸(旨味)と酸味。
→アミノ酸が同調するかな?、と思ったのですが、お酒の酸が勝って牡蠣の生臭さを冗長していました。意外でした。。。
C:白でいわゆる濁りの外観。甘酒のような麹の香り。ピリピリした刺激強い。
→お酒の刺激が牡蠣の甘味を打ち消しているような印象でした。
お酒をちびちび少しづつ頂くならば刺激がそれほど感じないのでカキフライの衣の甘味に吸収してくれるみたいです。
お酒の特徴のフレッシュ感があまり生きないと思われました。

これはAに一票でしたかね。他の2種があんまり、と言う消去法だっただけですけどね。
うーむ、奥が深いです。。。

3種目:焼き牡蠣

焼いてもぷっくり、大きな食べ応えのある牡蠣たちです。( ̄▽ ̄)

 

今回のブラインドペアリング紹介。

A:熟成のメープル香&焦げ香。後口には旨味の余韻だがかなり酸っぱい印象。
→お酒の酸がさっぱりとした食感を加え、牡蠣の濃い旨味のスープがお酒の焦げ感をマスキングする相乗効果がありました。
お酒・牡蠣両方の旨味をうまく引き出すとても良い組み合わせだったと思います。
B:綺麗な吟醸香、乳酸香もしっかり感じる香り。甘酸っぱくスッキリした印象の味わい。
→お酒の甘味・牡蠣の旨味、双方を邪魔する要因はなくどちらも味わえる組み合わせでした。相性いいと思います。
C:香りは穏やか。アタックはピチピチ甘酸っぱいながらも、苦味も目立つ味わい。少し薄い。
→お酒の味わいがシンプルなので、合わなくはありませんでした。
お酒が臭み消しにもなっていました。牡蠣にはいい影響を及ぼしてくれましたが、お酒が引き立てられるものはありませんでした。

全体的にどれも悪くはなかったですが
Aがマリアージュしているところに素晴らしさを感じましたね。
Bもよい同調のペアリングだったと思います。

4種目:蒸し牡蠣

これまでで9個、大きな牡蠣を立て続けにいただいてたら
・・・この時点ですでにかなりお腹いっぱいになっておりました。。。
なので、メモ取りながら、食べる速度も急減速。。。
写真を撮る暇はありませんでした。(←言い訳)

 

個人的に、蒸し牡蠣が、牡蠣を平均的に美味しくいただける標準の食べ方だと思っています。
(牡蠣小屋とかでね。)
なのでこのブラインドはとっても楽しみでした。

 

では、ブラインドペアリング紹介。

A:発砲は見られましたが、少しメープル的な熟成香あり。
→牡蠣の旨味が生きる上に、お酒独特の刺激が目立たない組み合わせでした。
お酒には好印象でしたが、お酒の酸は穏やかだったこともあり、少し牡蠣の生臭さが立ったかもと思いました。
B:焦げ感と乳酸的な印象のあるお酒。加水的な酸がドライな印象。
(結果的に3種目:焼き牡蠣のCと同じお酒だったようです)
→牡蠣の旨味がお酒のドライ感で引き立っていました。お酒のドライ感が強いのでするするいけちゃいますね。
(関係ない?(笑))
C:赤米のお酒(2種目:カキフライのBと同じ)
→赤米の米くささがどうしても目立ちますね。。。
牡蠣に対してはスッキリさが半端なく効いて美味しさを引き立ててくれています。

結構酔っ払い&お腹いっぱいで、あまりどれにもいい評価のコメントが付いていないと思います(苦笑)。

 

今読んでみると、Bの印象がいいですね。
確かに蒸し牡蠣は、量をたくさんいただくものでもあるので、
お酒がするする進むと言う意味ではBのようなものを選ぶのは得策かもしれません。

5種目:ゆで牡蠣

ここでお鍋の登場です。

豪華!!
ただし、お腹いっぱいの時に見ると、若干の胸焼けが。。。(爆)

日本酒と潮汁で割ったスープでしゃぶしゃぶすると言う贅沢さ。。。

 

結構この辺りでかなり他の方から遅れをとっており(申し訳無かったです。。。)
慌ててコメントとったので、味わった記憶があまりありません。。。

A:マジックインキ的な香りが立っているお酒で、味わいは甘酸っぱい印象。
→お酒のツンとする香りが目立たず、むしろ甘味が引き立つ組み合わせでした。
ただ、牡蠣の生臭みがお酒の甘味で強調されてしまった印象もありました。
B:乳酸香やメープル的な、もったりとした甘い香り。味わいは甘酸っぱい。
(1種目:生牡蠣のAと同じお酒でしたが、提供で温度帯が変わって香りの印象が変わっていました。)
→お酒の濃い甘味が生きる組み合わせでした。牡蠣は普通の印象でした。
C:香り穏やかで、味もシンプル。
(1種目:生牡蠣Bと同じお酒。温度帯が代わり、旨味が膨らんで、香りも穏やかに落ち着いて来てたようでした)
→シンプルにどちらも美味しかったです(笑)。酸がよく効いててスッキリいただけました。

・・・かなりいい加減で申し訳なさすぎです(爆)。

 

ただ、最初の方と異なっている点は、お酒の温度帯が変わると、温かい食べ物だからか
かなりペアリングとしては無難によくなってしまう点でした。

 

海外向けへの紹介の為にも、燗は対象外にしているとのことでしたが
室温に近くなるに従って変わった印象になるところも、結構重要なファクターだなと思いましたね。

テイスティング後、牡蠣&豚しゃぶ食べ放題!!

テイスティングが終わり、お酒を選んでいただいた秀次郎さんに
お酒の種明かしと、お酒の説明を。

ちなみに、ブラインドの銘柄はこんな感じでした。

 

最初は「えー、あれとコレが一緒だったの!?」とショックを受けたりもしましたが
先のレポートの通り、温度帯が変わった場合の許容内の感じ方だったので、とりあえずホッとした私(笑)。

牡蠣のほかの、しゃぶしゃぶ具材もスタンバイ!!
もう、お野菜が恋しくて恋しくてたまりませんでした〜♪(笑)。

豚&牡蠣と、二重の楽しみが出来る贅沢よ( ̄▽ ̄)

締めは、お雑炊。
雑炊にも牡蠣をふんだんに、贅沢に!!

至福のイベントでした( ̄▽ ̄)

総評:牡蠣×日本酒のペアリングとは?

本当に、新しい発見の多い、貴重な会でした!!

 

まず、日本酒の酸が多く、味わいに雑味がなければ、それに越したことはない
(無難に美味しい)と言うことははっきりしたと思います。
牡蠣を邪魔せず、お酒もするするいただけると言う意味で、です。

 

そこへのプラスアルファは
「お酒を美味しく味わうか」か、「牡蠣を美味しくいただくか」の
どちらに重きを置くかによって、タイプが分かれるのかなと感じられました。

 

あと、生牡蠣については、一口勝負なので
酸・アミノ酸・アルコール度数高め、等、ジューシーさを感じるお酒に合わせると
爆発力(笑)あっていいのかな、と個人的に思いました。

 

今回の体験を生かして、
私も今後、牡蠣と日本酒のペアリングの上記の仮説を
もっと精査していきたいと思いました!。

 

貴重な体験を、本当にありがとうございました!!。

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