恵比寿「秋田純米酒処」さん(日本酒ペアリングコース編)

      2020/02/23

バルとしてチェックしておりましたが、ペアリングコースがあるとのことで、
それならばそちらを是非体験したい!と言うことで早速伺ってまいりました!。
今日も長いですが最後までどうぞお付き合いくださいませ。

 

恵比寿駅から徒歩3分とアクセスもよいこちらのお店は「秋田純米酒処」さんになります。
(お店の情報は記事の最後に記載します。)

恵比寿「秋田純米酒処」さんへの訪問記録&お店情報はこちらです

初訪問:2018/8/9 update

19時に前日以前に予約し訪問。
私がこの日最初のお客さんのようでした。

真正面が日本酒冷蔵庫と言う、酒好きにはたまらん眺めの特等席です( ̄▽ ̄)

 

ペアリングコース開始!この日のコース内容をご紹介!!

この日オーダーしたのは、
「シェフお任せ秋田キュイジーヌペアリング「伝」7種~のお酒付」という7000円のコース。
最後の〆茶以外にすべてペアリングの日本酒をつけてもらえます。

 

お料理は秋田の食材を生かした和風味付けのフレンチコースとのこと。
メインは魚か肉かどちらかをチョイスしなくてはいけないとのことで
私はお魚を選んでみました。

アミューズとペアリング

まずはかなりワインテイスト、「天の戸」から「天黒樽熟成」をいただきました。

 

すみません、最初、ちょっと席につきたてでてんぱっていたらしく
一所懸命テイスティングコメント取っていたけど、後で見返してみると
保存されておらず、コメント自体がありません。。。(涙)

 

香りはしっかりとワインのオーク樽の香りはついており、
甘口なのかなと言う先見が出来てしまいますが、
味わいはかなり酸が強く、すっきりした後口であることは覚えています。
この辺で、勘弁してください(汗)。

 

また、ここの席の照明の関係で、かなり写真画像がいただけません。
(取材以外ではカメラ持ち歩かないもんなぁ。。。(涙))
撮影に手間取ってたのもテンパってた理由のひとつ。

お料理の全景はちなみにこんなかんじ。
とびっこが乗っているのがポイント。ピクルス野菜のパリパリぽりぽりの食感と
タコのグニャとしたかみごたえ、それとこのとびっこのプチプチ感と言う
食感のコントラストが楽しい一皿でした。
酒の升に入っている演出も面白いですね。

 

お酒とのペアリングは、ピクルスの酸とお酒の酸を合わせるところがポイントと説明をいただきました。

 

ちなみに、お料理の名称は、例のごとく私の記憶から勝手につけてます。
ネーミングセンスないところはご了承を。。。

冷菜オードブルとペアリング

お酒は「花邑」純米吟醸酒未来。
今日の銘柄は全て秋田県のものですので、県名は省略しております。

 

最近よく見るようになってきましたね、こちらの銘柄( ̄▽ ̄)。
酵母由来系(カプロン酸エチル)と生香の相まったとってもフルーティな香りで、桃の印象でした。
アタックは甘味が前に出、遅れて酸と苦味が追ってくるような印象です。
甘味は強く後口にもほんのり残りましたが酸がしっかりと伸び、全体の印象は爽やかな感じです。

お料理の全景。

 

生うにが乗ってます。
ベースにあるのはじゅんさいとオクラとやまいもで、
アクセントとしてトマトとセルフィーユがあり、
ネバネバ組と爽やか系のコントラストが楽しい一皿でした。
お出汁が優しい印象でしたが、肝心のカツオは少し炙られコクを出しており
臭みは感じない加工を施されていたため、出汁や野菜の味が負けることはありませんでした。

 

 

花邑は、どちらかと言うと華やかな香りが特徴的なので
生くさ系、特に血のにおいがあるカツオとは合わせないのですが
あえてこれを持ってきたのは、ウニの甘味と合わせている、とのことでした。

 

血なまぐさいのはあまり感じず、口に入れると旨味が引き立っていたんですよね、このカルパッチョ。
におい消しと濃い出汁が功を奏していたと思います。
ペアリングとしても悪くありませんでした☆。

温菜オードブルとペアリング

お酒は「山本」ドキドキ純米吟醸夏酒でした。
酵母由来系(酢酸イソアミル)が感じられるキンとメリハリのある香りでしたが全体的に香りは濃くないです。
アタックはキリっとした強い酸が印象的で、甘味は控えめ。
熟れていないりんごのようなニュアンスでした。
アフターはスッキリと切れ、若干の収斂感を口の中に静かに残しています。

お料理の全景です。

 

ソースはタルタルとケチャップを混ぜてるものでした。
フリットは、エビのすり身と本当の身がぎゅっと詰まっていて想像以上にずしっと胃にたまるものでした。。。
添えられているベビーリーフとチーズチップスは、ビネガードレッシングで酸がバリバリきいており
この重いフリット&ソースとはバランスがよかったです。

 

 

ここらへんで結構お腹が膨れてきました。。。
と言うかこのフリットがボリューミーすぎですな。。。

スープとペアリング

箸休めですね。このタイミングで出していただけるのは嬉しいです♪

お酒は「飛良泉」山廃純米77。
これも酵母由来系(酢酸イソアミル)のキンとしたはつらつな香りが主体。
それにかぶせて乳酸香も感じましたがそれはそれほど強くはなかったです。
アタックは非常に強い酸としっかりした甘味で、味に輪郭がありました。
酸と甘味が後口にもしっかり残るので、デザートワイン的な位置づけでもオッケイかもしれません。

お料理の全景。
実は中にスイカが沈んでます。
そのせいか味の印象は結構青臭い感じ。個人的にはオリーブオイルがもっと欲かった(苦笑)。
ベースのトマトも、昨今のトマトの割には甘味があまりなく、男前な味わいのスープになってました。

 

 

さてこの後、日本酒も少しお休みしてスピリッツを出していただきました。

スピリッツと言っても、芋焼酎。
芋焼酎と言っても芋の香りは全くせず、山椒で香りをつけていると言う珍しいものでした!。

 

これは貴重なものがいただけれしまいました。
感謝です\(^o^)/♪

 

おかげで口の中が結構すっきりしました。
お腹がだんだん一杯になる中、そういう意味でもありがたい一杯でした。

メインディッシュとペアリング

ギバサとはアカモクの秋田での呼び方です。
カリッと素揚げしたものがたっぷり乗せられていました。
揚げ物になってもソースに浸されるとそれがちょうどよいトロミになるんですよね。

なお、魚の下にラタトゥイユがたっぷり寝ています。

お料理の全景です。

 

お酒は「新政」No.6 Sタイプをゼイタクにも人肌燗で味わいました。

贅沢にも、常温でもテイスティングをさせていただいちゃいました♪

 

常温では酵母由来系(酢酸イソアミル)の爽やかフルーツ香としっかりしたマジックインキ香、
あと乳酸香も相まり、熟れていない若いバナナのようなニュアンスでした。
燗は香りが若干丸くはなりましたが、他が穏やかになった分、マジックインキ香が目立つ印象でした。

アタックは常温で強い酸と甘味が穏やかに感じられました。
他の味わいがシンプルだからか、少しピリピリとした刺激も感じました。
燗は見事に刺激が落ち着き、その分甘味と酸が前に出ているように感じることができました。

デザートとペアリング

デザートは2種類ありましたが、これも燗でいただき、お米様な香りがするタイプだったので
ヨーグルトの方で合わせたコメントにしてみました。

もう一つのデザートは、比内地鶏のプリン。
なお、ヨーグルトの酒粕は新政のものとのことです。

 

お酒は貴醸酒「陽乃鳥」をいただきました。
甘口ではありましたがしつこくなく、口に残らないタイプだったのは
デザートドリンクとしてとてもよかったと思います。

(お酒のコメントは取っておりません。。。)

コースを終えて&この日の感想は?

最後、お茶とお茶菓子とあわせて7品のコースでした。
お茶はほうじ茶、お茶菓子は酒粕のクッキーとヘーゼルナッツのケーキでした。

 

 

メインディッシュがお魚だったからか、フレンチを食べている気分ではなく
(お料理は確かに、フレンチ仕立ての、お料理そのものが食材マリアージュをしているものだったのですが)
和食と日本酒でペアリングしているような、そんな印象です。

 

複雑すぎず、それでも個性を生かし、
特にお野菜を中心に味の構成を作っており、その分日本酒とも合わせやすくなっていたのかと
今となっては思われます。

 

コース料理のお値段、一番お安いコースではあったのですが、
お値段の差や品数を減らした分のみで、グレードは下がっていないようで
(上を頼んでいないので厳密に言えば多少は違うのかもしれませんが)
量も丁度良く、質的にも私は満足することができました。
とても美味しかったです。

 

 

お店の手前にはスタンディングスペースもありますし
次回はさくっとバル使いで利用してみたいですね。
ごちそうさまでした。

 

本日も素敵なお店との出会いに感謝です(^人^)。

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