松之山温泉「酒の宿玉城屋」さんで独創的フレンチと日本酒ペアリング

      2018/07/29

お宿への温泉旅行記は前回、こちらに記載しました!。

日本酒ペアリングのフレンチディナーが楽しめる温泉旅館、
新潟県松之山温泉「酒の宿玉城屋」さんの、待ちに待ったディナータイムが始まりました!!
かなり長いレポになりますが懲りずにお付き合いくださいませ!。

素敵なダイニングでいただきます( ̄▽ ̄)

 

お酒を選んでいただく、旅館四代目のYさんが、HPやブログで写っている通りの方で、
ある意味感動でした(笑)。
しかもラッキーなことに連休直後の平日だったのでお客さんも少なくゆったり。
沢山お話もさせていただいて一人旅冥利につきたのでした(笑)。

フレンチフルコースと日本酒ペアリングコース開始!

座った席はお酒冷蔵庫の真正面と言う、酒飲みには絶景なポイント(笑)。
こりゃー、一滴でも多くの日本酒を味わいたいではないですか( ̄▽ ̄)。

 

乾杯からいきなり日本酒チョイスでまいります!。
(お風呂上りにビールを飲んだからのもある、と言うのは内緒の話(笑)。)

アミューズとペアリング

お酒は低アルコールの「イットキー」を選んでいただきました。
銘柄は「玉風味」の純米吟醸限定バージョンです。
ちなみに本日はすべて新潟県のお酒であるため、県名は省略します(笑)。

 

香りは強くガツンとくる乳酸香と、まだみずみずしく感じる生香がよく感じられました。
スワリングによって消毒薬のような香りも感じることができました。
アタックは酸とグルコースからくるほんのりとした甘味を感じました。
酸は特にしっかりと感じられ、しっかり続く甘さと収斂感がほんのり残る程度に
綺麗な後口に仕上げていました。

お料理、少し違う角度から。

ちなみに、メニュー表は頂いたのですが
食材の名前がぼんやり(笑)書いてあるもののみで、お料理名は説明をしていただくのですが、聞き取れてません(爆)。
なので私が勝手に書いてますから、ネーミングセンスがないと旅館を責めないでくださいね(笑)。

スープとペアリング

続いて選んでいただいたのは「越乃初鮎」特別本醸造生貯蔵。
夏らしい爽やかなラベルで涼しげです。
ラベルを裏から見て綺麗なように仕上げているのが心憎いですね( ̄▽ ̄)。

 

香りは生香主体と、酵母由来系の高級アルコール香ですが
それほどきつい香りではなく爽やかに感じられました。
アタックは酸と若干の苦味を感じ、熟れる前のメロンのようでした。
基本的に全てが穏やかでシンプルなのでアルコール度数があまり高くない(14度)ですが
揮発感やピリピリ感も感じられました。

先ほどのアミューズ+お料理、撮影、
こちらのお酒のメモをひたすら撮っており、なかなかお料理に手が付けられなかったんです。
「冷めないうちにどうぞ」って、その通りですよね。。。面目ないです。

 

器に直接口をつけて一気にくいっと頂くスープだったとのことですが
勿体ないので、3口くらいかけて(笑)味わいました(笑)。

 

この、ズッキーニスープは、コンソメとオリーブオイルで味のバランスをとっているようでした。
青臭さは全くなく、野菜の甘味が感じられるスープでした♪

冷菜1とペアリング

お料理の全景。

 

何と言うか、ものすごく独創的な食材のチョイスとお料理!!
サザエのほか、そうめんうりとオリジナルのカッテージチーズも入り、
ユウガオは何に使われているかと思えば、ゲル状のソースだと言うから驚きです!。

尚、地元の言葉では、ユウガオは「ゆうご」と言うらしいですよ♪。

 

お酒はこちらの旅館となじみの深い「鶴齢」特別純米爽醇を。
香りは先ほどと同様、生香と高級アルコールがほんのりと香る感じでした。
アタックはヨーグルト的な酸と甘味、苦味もアクセント的にあり、ビワのようなニュアンスでした。
これもかなり全体的にシンプルな味わいだったため、
薄いながらも苦味の余韻が後口にほんのりと感じられるお酒でした。

この料理から並べてパンを置いていただきました。
ソースをたっぷりつけていただきました♪

冷菜2とペアリング

さて、次の小鉢もとっても素敵なお料理でした。
こういうのが果てしなく続きますな(笑)。

お酒はあまり出回っていないと言う「たかちよ」のチェックラベルでした。
スペックは無調整生原酒とのことです。

 

香りは酵母由来系(カプロン酸エチル)主体ですが、
生香やもう一つの酵母由来(酢酸イソアミル)系香りも感じられるしっかりしたフルーティ香で
メロンのニュアンスを感じました。

ヨーグルト的な口当たりも感じつつも、しっかり濃い甘苦さが中盤から伸びてきて
しっかりと後口には余韻が残りました。

お料理の全景。

 

トマトのジュレが爽やかすぎです!(笑)
その下の層では食感がコリコリしてて口が楽しく、ブロッコリーがよい仕事をしてくれてました。

温菜とペアリング

ここでしばし、休息タイム。お料理が少しの間止まりました。

 

ですが、それまでは慌ててメモや撮影を行っていたので
やっと一息ついてゆっくりお酒を堪能できました( ̄▽ ̄)。

 

どうやら、次のお料理の岩ガキがかなり大きく、むくのに苦労しているとのこと。
「何と正直なんだ」(笑)とほほえましく感じました。

素敵なお料理に変身しましたよ( ̄▽ ̄)(笑)。

 

岩牡蠣やもずくを使っているから、イメージとしては冷たいお料理だったこともあるのでしょうか。
やさしく温かいお料理はとっても不思議な感覚でした。

三層になってるらしいですが、説明は聞きそびれてしまいました(汗)。
温かいもずくが磯くささを引き立ててましたが、塩味程々に旨味を凝縮させている見事な逸品です。
おそらくコンソメ味も加わることでバランス取っているのかな。
まさに、日本酒とぴったり合わせられる工夫がしっかりされているお料理でした!!。

 

お酒はちなみに「鮎正宗」純米にごり酒。
香りはかなりはっきり強い乳酸香で、発酵が今まさに進んでいるヨーグルトのニュアンスでした。
酵母由来(酢酸イソアミル)系から来る、高級アルコールのマジックのような香りもしっかりとしていました。

アタックは乳酸の酸っぱさとお米そのものの甘味が強く、まさにヨーグルトのような感じでした。
中盤以降は苦味が目立ってきて、酒らしいしっかりとした甘苦さの余韻が感じられる後口になっていました。

 

温菜だからてっきり燗をつけるかと思ったのですが
一人客にそこまではしないかな(爆)。
でも、夏らしく爽やかなのが好きだと思われていたと思いますんで
燗をつけない方針だったのかもしれません。

 

この段階でまさか濁りが出てくると思わなかったです。
でもいい仕事だったと思います!(笑)

魚料理とペアリング

ここから、フレンチ真骨頂になりますね。
お魚の食材の持ち味もさることながら、副食材の味わいや食感も含めた多重奏のようなお料理になってきます。

 

お料理は、コチのソテー、ブールブランソース
マタタビが細かく切られてソースにされており、主張はそれほどせずさりげなく調和されていました。
ソテーされた夏野菜についても、香りがしっかり系だったこともあったので
マタタビのクセが目立たなかったのかもとも思います。
ソテーされたコチは、皮がパリっと、身がふっくらと絶妙な焼き具合でとっても美味しかったです!。

 

何の日本酒が飲めるんだろうと期待していたのですが、
ここで「是非好きなものを選んでいいですよ」と四代目Yさんが気を利かせてくださいました。

 

とは言いつつも、お魚と合わせると言うのにおススメな銘柄を
数種類並べていただいて、そこから選んだのでした。

 

そのチョイスは、もう市販では出回っていない銘柄のお酒・・・。
特別にここでとっておいたもので、ラベルもありません。

全くインスタ映えを考えないチョイスをしてしまいましたが
やっぱりこういう時は、ここでしか飲めないものを飲んでみたいでしょう(爆)。

 

そんなお酒は「良寛」純米大吟醸 原酒 2012。
高級アルコール主体でかなりしっかり香り、エタノール由来のハーブ的なスースー感もありました。
アタックは酸味と苦味でコーヒーのニュアンス ピリピリ感も強く後口にはしっかりとした苦味が残る。口当たりは大変滑らか。

肉料理とペアリング

事前に「お肉の大きさはフルサイズで大丈夫ですか?」と伺ってくれました。
ビンゴですね、お腹は結構もう苦しいです。。。

 

ですがここは見栄と、折角来たんだし、もう部屋で寝るだけだしと言う
貧乏根性が働く始末(爆)。
「普通のサイズで大丈夫です!」と意気込む私(笑)。

お酒は先ほどから引き続き、気になる銘柄を選ばせていただきました。
結局絞れなくて、少しづつ3種類も頂いてしまった(爆)。

 

ペアリングコメントはその中から一番合うと思った「苗場山」で行いました。

スペックは、雄町大吟醸無濾過生原酒。
酵母由来系両方(カプロン酸エチル・酢酸イソアミル)、乳酸香それぞれがしっかり感じられる香りで、メロンの印象でした。
アタックはとにかく濃くて強く、ジューシーどころかパンチがあると言う印象でした。
甘味強目に感じられますが、口当たりはとっても滑らかで、それが作用するからかスキっと飲むことができました。

 

他2つについてもテイスティングしてみましたよ。

「長者盛(ちょうざさかり)」山廃純米原酒。

香りは、高級アルコールと熟成香が主体ですが、乳酸香もしっかり残っており、
ぶっちゃけてしまうと酸っぱひねているような印象で、室温に戻したヨーグルトのニュアンスでした。
アタックは甘さも残っていましたが、主体は苦酸っぱさで、コーヒーのニュアンスでした。
苦味が中盤以降は旨味となり、かなり強い余韻を作っていました。

ワイングラスで飲んで美味しい生酛が好きです♪と言うリクエストで
Yさんに出していただいた、秋田県「新政」コスモス2016。
もはや全くペアリングには関係ありません(笑)。

 

温度帯は室温とのことで、酵母由来(酢酸イソアミル)よりかは高級アルコールと乳酸香が先に立っているお酒でした。

アタックは酸味がよく立っており、わずかな甘味が乗り、苦味もほんのりありました。
梅ジュースのニュアンスですかね。
余韻は長くはありませんが、雑味がないので、最後まで口の中に甘味がほんのり残りました。

デザートとペアリング

いやー、まさかデザートにまで日本酒をつけてくれるとは思わなかった(笑)。
Yさんサービスよすぎ!!

お酒は阿部酒造の「Fomal haut」をいただきました。
メモはあまり取っておらず。。。
残っていたのは、香りがキンとした酵母由来系(酢酸イソアミル)のバナナ香とだけ(爆)。

デザートはもう一皿ありました。
出来れば部屋でのんびりいただきたかったのですが、ここで食べないといけないとのことで
気持ち少な目にしていただいちゃいました。

コース堪能しました!ごちそうさまでした!!

この日お客さんは少なかったのですが、もう1名のお一人さま男性が常連?さんだったようで
Yさんが主にそちらの方とお話されていたようでしたので
こちらはほどよく放置していただけたのがて、かえってありがたかったです。
(ま、メモ取りまくることに夢中になるおかしなお一人さま女だっただけでしょうけどね(苦笑)。)

それでも沢山お話をさせていただき、本当に楽しい時間を過ごせました!。

 

何よりもこの、新潟の素朴な食材をあっと驚く創作料理に変化させてしまうのには本当に驚きでした。
やっぱりフレンチって面白いですよね。。。

 

公共交通機関を使うと不便だし、1泊もなかなかお高いし
ハードルは高いですが、季節をかえてまた再訪したいと思います。

 

ありがとうございました!。

山本清子

チーズプロフェッショナルと唎酒師のブログです。
スタイリッシュで楽しく美味しい飲食空間が大好きです。
たまに本音のキツイことも書きますが(苦笑)、大好きなことを沢山の人とシェアしていければ幸せです。
趣味の山と旅行とランニングもたまに書きます。

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