震災後復興地域訪問記<老人ホーム跡>

      2016/07/16

前回の記事はこちらになります。

福島県南相馬市に移動。津波の惨状を目の当たりに。

福島県南相馬市の、とある老人ホーム跡です。
大概の施設は現在、取り壊したり施設を直したりと言う処理は大体進んでいるため
現在ここまで震災当日の様子が残っている施設は珍しいとのことでした。
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地震のため、避難しようとここ(入り口)に立っていた入居者たち。
そこで津波が来、皆さん流されたとのことでした。。。
津波と言っても「水」ではなく、田んぼの泥をたっぷり含む「黒い泥の塊」だったので
飲まれたらほぼ逃げ出すことは出来なかったそうです。
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ドアについているこの、赤の丸印。
捜索の時、「捜索終わった」の目印として書かれたものだそうです。
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お手洗いです。(言われなかったら分かりません。)
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一通り見終わった後、他の方々とこの場でお話をしたりしていたのですが
外だと思っていたら、実は室内でした。衝撃でした(苦笑)。
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バスに一緒に乗られてた方がこちらの出身の方で、
実際に知っている人が津波に飲まれて流れていく様子や
津波に飲まれてお亡くなりになった遺体を並べる話などを
ものすごくリアリティなく淡々とお話してくださったことが非常に印象的でした。

 

もちろん、悲しみに暮れて、何も手もつかない状態だったら
こんなボランティアに手を貸すなんて出来ないでしょうけど(苦笑)
おそらく、悲しい・苦しい・現実を受け止めなくないと思う以前に
どんどん現実が目の前に展開されている事実をこなしている、・・・ような感覚なんだとのことでした。

 

人間ってそんなに強いものなのでしょうか。

 

次回に続きます!。

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